「心」を鍛えることの重要性
こんにちは。元薬剤師のクリエイターshironです。自分自身の未病(病院では異常が見つからない体調不良)を改善したくて東洋医学を学んでいるのですが、その中に「心身一元論」という概念がありました。
東洋医学において、体調を整える上ではメンタルを整えることも重要ということです。
西洋医学しか学んでこなかった私には、メンタルの重要さが体調に影響を及ぼすというのはというのは青天の霹靂でした。未病改善のためにはメンタルも強くしないといけないぞ…!!と思っています。
体を鍛える方法は運動や筋トレなど想像がつきやすいですが、心を鍛えるには?と聞かれてすぐには思い浮かびませんよね。
先日たまたまメンタルヘルストレーニングのセミナーを受ける機会があり、とても興味深かったので、アウトプットのため東洋医学もまじえて記事にまとめました。
人間は思っているよりもだまされやすい
「これから1枚の画像を見せますが、ピカチュウみたいな猫を絶対に想像しないでください」と言われたとき、画像を見るまで想像しなかった人はいますか?
私は文字を見ただけで勝手に頭の中でイメージしてしまいました。
文章の誘導により脳は勝手に働いてしまう、ということを実感します。意志の力で自分自身をコントロールすることは相当難しいということですね。
テレビでバラエティをなんとなく見ていると、出ているタレントと同じ意見になってしまうという経験もないでしょうか?
意識を強く持たないと周りの環境に左右されやすくなり、後述しますがそれがメンタルを弱くする一因となります。
このことを知ってから漫然とテレビを見ることはやめようと思いました。。
もっと心に着目しよう
仕事をしているとき、「今どんな仕事をしているのか」「周りはどうしているか」「どんな結果になったか」など、仕事の内容は常に頭にありますが、パフォーマンスを最大限に引き上げるためにはメンタルにも着目すべきです。
メジャーリーグの大谷翔平選手はメンタルの重要性をよく理解していました。
成功によってメンタルが安定するのではなく、「安定したメンタルによって成功する」と考え、自分の機嫌を自分で取るようにしていました。どんな状況でも自分のメンタルを安定させることで、パフォーマンスの質を保った結果大きい成果を出しています。
パフォーマンスを高めるということはやろうとすることの内容だけではなく「どんな心持ちでいるのか」も重要であるということです。
成功したらメンタルが安定する、というよりも安定したメンタルが成功をもたらすということですね。
ウェルビーイングの時代
かつて高度経済成長期であった日本においては、気合と根性のある人材が求められていました。しかし、成長した経済を維持するべき現代においては、「自分で質をマネジメントできる人材」が求められ、個々の在り方が求められています。
東洋医学的にもかつては実証タイプで体力があり、早々に結果を出す人材が経済を成長させていました。しかし、ブラック企業ともいえるその働き方は現在では成り立たなくなってきています。
今の時代に求められているのはウェルビーイング、東洋医学的には虚証タイプで無理せずコツコツと自分らしく働ける人材です。
燃え尽きるまで頑張って成長させる時代は過ぎ去りました。メンタルトレーニングにより安定した質の仕事をコツコツすることで、大谷選手のように大きな成果を出すことができるでしょう。
メンタルが強い、弱いとは
グループワークで「メンタルの強い人、弱い人はどんな人か」を話し合った時、強い人は自分軸で弱い人は他人軸であるという意見がありました。
対比で考えるとわかりやすいですね。自分のことを自分で認めているかどうかがメンタルの強さに起因しているということです。逆にメンタルが弱い人は常に人目を気にして強がったり自意識過剰だったりする人です。テレビの意見をつい鵜呑みにしてしまうような人もここに入りそうです。
体の筋肉のように目に見えるものではなくわかりにくいですが、実は心は鍛えることができます。
心技体
スポーツの世界では、心技体といって、心(こころ)技(ぎじゅつ)体(からだ)全てのバランスが整ったとき、最大限の力が発揮できるという教訓があります。
では「心」を鍛えるにはどうしたらいいのでしょうか?
最近よく耳にする「コーチング」でメンタルヘルスを鍛えられそうに思うかもしれませんが、コーチングは気づきを与えるものであり鍛えるとはちょっと違います。メンタルについて直接指導するのはメンタルトレーニングです。聞き馴染みのない言葉ですが、要は「心の筋トレ」です。
メンタルはどこにある?
頭または胸(心臓)にメンタルがある、と思う人が多いようです。どちらも合っていて、心臓は本能、脳は理性に関わっています。
本能は赤ちゃんが持っているような感情、快適・不快など自然と湧き上がってくるものです。一方理性というのは大人が持っているような思考や判断、プライドや目標などのことを指します。
本能と理性は相互に会話をすることで、自分を客観的に見ることができます。理性によって本能をコントロールすることでパフォーマンスを上げることもできます。
感情をコントロールするには
感情には喜怒哀楽に憎愛を足した6つがあり、分類するとポジティブとネガティブ半々の感情になっています。
マイナス感情は良くないと思われがちですが、危険を知らせたりと身を守ることに役立ちます。
マイナス感情は時間軸で考えるとわかりやすいです。
過去に囚われすぎると後悔、未来に囚われすぎると不安が強くなります。
過去でも未来でもなく、今に集中することでマイナス感情をうまくコントロールすることができます。
ネガティブ感情を放置することができれば、振り回されることはありません。コントロールできるものを意識することが大切です。
コントロールできるものとは
コントロールできるものは意外と少なく、今と自分だけです。他はコントロールすることができません。
感情をコントロールするためには、自分にコントロールできることを考えてできないものを手放すことです。
コントロールできるものは淡々とこなし、不可能なものは潔く諦める(そのなかでもできることを実践する)ことで感情の乱れを防ぐことができます。
第三者視点で考えることもおすすめです。心(本能)が不安になっているときは脳(理性)が「今不安になっているな」と理解し共感することで、安心してパフォーマンスを発揮することができます。
自信とは
メンタルに重要な自信ですが、ありのままの自分を信じて受け入れることといえます。自信過剰な人、自意識過剰な人は自信があるとは言えません。
成功することで自信がつくと思われがちですが、実は自信があるからこそ成功することができるのです。自分の機嫌をとることでパフォーマンスを上げることと似ていますね。
自信がある人とない人の差は、過去の出来事や理想の自分をポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかです。過去の成功体験を「誰でもできる」とネガティブに捉える人は自信がつきにくく、「頑張ったな」と自分を認めてあげられる人が自信がつきやすいということです。
自信をつける方法
まずは自信をなくす行動をやめましょう。人と比べたり自分を悪く言ったりすると自信がなくなっていきます。
また、自分が頑張ったことを1日3つ、月○個、と自分の頑張りを認めてあげることが自信をつけるトレーニングになります。
こう言ったトレーニングは疲れてしまいますが、そんなときはセルフハグで自分を癒しましょう。脳外科的にも人にしてもらったのと同じ効果があると言われています。仕事終わりにセルフハグするのがおすすめです。
まとめ
メンタルを強くする方法は、自信を失うような行動をまずなくし自信をつける行動を増やすことです。
メンタルが安定すると成功しやすくなり、自信にもつながります。メンタルを強くすることがいかに重要かということですね。
セルフハグは簡単ですし、毎日やってみようと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
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