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人類初の「自分の身体の上でポスター発表した人」になることを夢想

学会発表用ポスターができた。

以前いた大学院ではすべて
江戸っ子の師匠にお伺いを立ててからというところがあったため、
大き目の出力が必要な際には、びびりながら師匠に相談し
師匠が取り持ってくれた場合だけスタッフさんに頼んで行うという効率の悪い状況があった

それにひきかえ
現在所属するセンターではスタッフさんとの距離が近く、
みなさん研究者に対して支援的であるため、
すいすいいろんなことをやってもらえて
私はたいへん励まされている

Aさんに、できたポスターのデータを送信したら、
すぐ大きい布(90cmかける180cm)に印刷してくれた。

印刷はインクが鮮やかに乗って、とてもきれいだった。
Aさんは印刷したての布(裏紙がついている)を
私の席まで持ってきてくれた。

Aさんはほこほこしてうれしそうな表情で
いいデザインですね、見やすい、わかりやすい!
とほめてくれた。

(わたし、ほめられるのが大好き)

わーうれしいです、ありがとうございます
それにしても、こんなきれいに印刷できるんですね!!
とわたしもめちゃほめた
(お互いにドーパミン出る)

初めてですか?ときかれて
はい、私こんな大きい布に印刷してもらうのはじめてです
って言った
(これまで、学会発表は口頭が多くて、
ポスター発表は1回しかしたことなかった、
しかも、師匠の提案で、
布印刷せずA3で内容を分割して出して
10枚くらい大きい紙を、アメリカまで持って行ったのだった)

Aさんと、裏紙から布をはがす作業を一緒にした
うっすい布がとれた
たたんだら大きめの風呂敷くらいのサイズになった

私はそれをみて思った
明日、放射線治療のとき胸をかくすバスタオルにこれを使ったら
放射線技師さんや看護師さんはなんと言うだろう

まあなんも言わんか、変な人だと思うだろうけど
お、発表ですか、どれどれ?って
体の上で読んでくれたら面白いんだけど

そしたら私が死んだときはお墓に
人類初の、放射線治療されながら、自分の体の上でポスター発表した人ここに眠る、
って書いてもらおう

なんてね、明日は何回目だろう?
終わりは3月25日、
明日でちょうど折り返し地点くらいかもしれない。

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