がんカフェに出てみたら子どもの自分が出て来て質問したこと。
誘われて,オンラインのがんカフェに出てみた。
5人のブレイクアウトルームに入れてもらって,自己紹介した。
私のほかに,2人の人が,がん治療中の方だった。他の2人のひとは,お世話役だったみたい。
私が,まだ検査中で,でもほぼ癌だと言われているという段階だと話すと,
「色々,きいてみたいこともあるでしょう。ぜひなんでも質問してみてくださいね」と言われた。
病院選び,仕事のこと,治療のこと,お金のこと?
沢山気になることはあるけど,いまここでなにをきくかな?
まあ,とりあえず出て来ることを話してみよう。
そう思って話し始めてみた。
犯罪のことを研究していて,ときどき思う。遺伝,化学物質,神経発達,成育環境,さまざまな要因がこんがらがって,犯罪というものにつながっていくこと。その要因を整理して,メカニズムを分かりやすく示すのが研究の役割である。
だけど,どんなメカニズムで犯罪が起きたとしても,そんなことよりも。
根本的な,素朴なことを思う。
そういう自分がいる。
自分の中の子どもの自分は,こわがりだ。
だけどそれ以上に,好奇心が旺盛であり,哲学的で素朴な疑問について,いつも誰かと話して考えたがっているという特徴を持っている。
今日は,その子(自分の中の,幼めの自分)が,したい質問をさせてもらった。それがよかったと思う。