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2024年・夏の旅行記 in長野
こんな冬真っ盛りなのに夏の旅行記!?もう一年終わるのに!?と自分でも驚きなのですが、もうすぐ2024年が終わってしまうので滑り込み投稿です。
一年の振り返り記事の前には出したかった。本当に幸せな旅行だったのでどうしても投稿したくて。季節感なくてすみません笑
ちなみにマジで長いです。いつも長いけどさらに長いです。
6,000字を超えている上、画像も結構ありますが、まあnoteなんてただの自己満足なのでご了承ください。笑
夏に旅行がしたい
夏が好きです。日本の四季の移り変わりが好きなので、どの季節も大好きですが、夏が一番好き。
夏の明るさ、賑やかさも魅力だけど、私は夏の静けさ、切なさ、儚さ……そして、そうした明るさと静けさのコントラストが大好き。特に自然。空や海の青、森の緑がとても鮮やかで美しくて、夏が来る度に心奪われます。
夏への愛を詳しく語るとそれだけで一記事になるのでこのあたりで止めておきますが……とにかく、そんな大好きな夏に旅行がしたい。一人で自由気ままに、自然に触れながら、のんびりとした時間を過ごしたい。そう思ったわけです。
とはいえ、社会人一年目なので、旅行に行くほどのお金・気持ちの余裕はまだないかと思い、全然計画を立てておらず。
実際は、予想より穏やかに毎日を過ごせていたので、旅行に行きたくなってきた。この時点で既に7月。当然、土日祝日はどこも満室……。
そんなある日、先輩から「休み入れたかったら勤務表好きに変えといてください~」と言われ、そんなに簡単に休んでいいのかと驚き。リーダーからも「OJT中は調整とかも気にしなくていいですよ」と。
私は(まだ夏だ!間に合う!)と逸る気持ちを抱きしめながら、急いで宿とレンタカーを予約し、勤務表を休みに書き換え、急遽一泊二日の一人旅が決定しました。
行き先は長野県山ノ内町の湯田中温泉。
秘湯ロマンという温泉番組で拝見してから、ずっと行きたいと思っていた場所。
ちなみに、番組内で紹介されていたお宿はとっっっても高いので、私はもっとお手頃な旅館に泊まりました。なかなか年季が入っていて……まあ、分かりやすく言えば古いしボロいし綺麗ではないのですが笑
不思議とそういうのも落ち着くんですよね。見繕っている感じがなく安心するんです。
一日目
出発
出発前、鼻歌を歌いながら支度をしていたら、母に「楽しそうだね」と呆れ顔をされました。だって楽しいんだもんー!!
レンタカーを取りに行き、いざ出発。
以前、家族の急用でちょっとだけカーシェアを利用したことはありましたが、ほぼ人生初のレンタカーなのでちょっとドキドキしつつも、旅行の高揚感には敵いません。
好きな音楽を流し、思いっきり歌いながら、一人で気ままに車を走らせている時間はこの上ないほど幸せでした。
本当に楽しくて、何度「楽しいなあ」「幸せだなあ」と声に出したか分かりません。声に出すとさらに楽しく感じてくるのでおすすめです笑
長野方面に近づくにつれて増えていく鮮やかな緑や隆々とした山々にも心が躍りました。
途中、サービスエリアでお昼ご飯。
晴れていたので窓に向かう席に着き、青空を眺めながら食べる天ぷら蕎麦はとても美味しかった。海老天の身が大きくてぷりぷりでした。
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お土産コーナーを眺めていたら、つい。
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SAの建物の緑も綺麗。最高だ~
ストレートのりんごジュース、とっても濃厚なのにしつこさは一切なくて美味しい。さっぱりとした瑞々しい甘さが全身に染み渡りました。
りんごサイダーは完全に瓶の可愛さだけで購入しましたが、味もとっても美味しかった。ストレートを飲んだ後だと薄く感じるのではと不安でしたが、全然そんなことなかった。今はお家で可愛くオブジェとして佇んでおります。
湯田中駅前温泉「楓の湯」
そんなこんなで無事、湯田中温泉に到着。チェックインまでまだ一時間ほどあったので、湯田中駅前の「楓の湯」へ。
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こじんまりとしていて、地元の方々の憩いの場という雰囲気がむんむんのこちら、入浴料がたったの300円。しかも露天風呂まである!
源泉は結構熱めで、夏の時期だとだいぶ汗をかきますが、流れる汗がとっても気持ち良かった。
外には無料の足湯も。お風呂から上がった後は、フルーツ牛乳片手にここでのんびりとした時間を過ごしました。
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フルーツ牛乳も美味しい。たまには気分転換も良い。
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もちろん足湯も源泉かけ流し。足湯だけでも汗だくになります。
宿にチェックイン
いい時間になってきたので、満を持して宿へ。
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よ、よすぎる・・・!!!!
もはや住みたい。
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大好きな広縁。趣のある日本家屋と豊かな木々が見えて、とても落ち着く空間でした。木が近くにあるおかげで、かわいい鳥もしょっちゅう来てくれました。
共同浴場 湯田中大湯
部屋で少し涼んでから軽く辺りを散歩。どこを見渡しても山々が見えるのがすごく良かった。しばらくして気が済んだら、その足で公衆浴場へ。
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運良く誰も居なかったので撮っちゃいました。お風呂しかない!という空間で最高。楓の湯で身体は洗っていたので、かけ湯で汗を流してざぶん。
一応、左が高温で右がぬるめなんですが、「ぬるめ」という日本語の意味を問いただしたくなるほど熱かった。笑
さし水はオッケーなので、常識の範囲内で水を足しつつも、せっかくの熱めのお湯も満喫したかったので、温まってはたまにあがって桶で水をかぶる、というサウナみたいなことを何度か繰り返しました(水はキンキンではないのでご安心を)。めっちゃ気持ちよかったな……。
内湯ではありますが、風が通っていて涼しく、気持ちよかったです。見ての通り明かりも落ち着いていてリラックスできました。
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現代でも活かせそうな入浴法が色々と書いてある。
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他の共同浴場も行ってみたい。
個室で夕食
公衆浴場を上がったあとは部屋に戻り、日記を書きながらのんびりと過ごしてから夕食。
庭が見える個室で、一人静かにのんびりと食事ができて最高でした。(部屋食と勘違いして予約取ったけど、個室なら全然良い。)
どれも美味しすぎて、おひついっぱいのふっくらつやつやご飯を一粒残らず食べてしまいました。
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旅館で食べる焼き魚って(以下省略)
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ものすごく甘くてみずみずしかった。
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食べ進めているうちにだんだんと日が沈んで夕焼け空に。
うまく写真が撮れなかったけれど、実際はもっと綺麗だったんです。赤とピンクと水色とオレンジとが調和した、神秘的な景色でした。
夕食後の散歩~就寝まで
夕食後は部屋でのんびりしようと思ったのですが、飲み物がなかった。自販機もあるけれど、せっかくだし散歩がしたいと思って、駅前のローソンまでのんびり歩いていきました。
夕食前にお風呂でかなり温まっていたし、夕食時はお酒も飲んでいたし、大前提としてそもそも夏だしで、火照った身体を涼やかな夜風が撫でていく感覚がとっても気持ちよかったです。
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道中でプリンの無人販売所を発見。
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瓶の蓋が可愛くてつい買ってしまいました。
原料は卵も牛乳も信州産。
まずは左の「レトロ温泉プリン」から。甘さ控えめでシンプルかつ固めのプリン。牛乳のクリーミーさとほろ苦いカラメルとの相性が抜群でとても美味しかったです。
翌日、右の「信州林檎のカラメルプリン」と真ん中の「湯けむり温玉プリン」もいただきました。
カラメルプリンは林檎のコンポートが乗っていて、温玉プリンは名前の通り、なんと温泉卵がプリンの上に乗っています!
どれも最高に美味しかったのですが、私は温玉プリンがお気に入り。濃厚でとろりとした黄身がプリンとマッチして本当に美味しかったです。
このあともう一度お風呂に入ろうと思っていたのですが、19時過ぎからもう眠すぎて仕方なくて、結局21時半には寝てしまいました。
楽しすぎてあまり自覚はなかったけれど、3時間以上運転したし、疲れていたのでしょう。この晩はいつにも増してぐっすりと眠ることができました。
二日目
朝風呂~朝食
寝るのが早かったからか5時前に起床。まだ外は暗かったけれど、広縁に座ってぼーっと外を眺めていたら、だんだんと夜が明けて日が昇ってきました。美しかった。
朝食の前に宿のお風呂へ。決して広くはなかったけれども、札をかけて貸し切りで入るタイプのお風呂なので十分でした。あまり綺麗なお風呂ではないので写真は割愛しますが笑 歴史を感じて私は好きでした。
内湯のみですが、窓が開いていて庭が見れるし風もよく通るので、露天風呂みたいで気持ちよかったです。お湯はやっぱりかなり熱かった。
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お風呂のあとは朝食。昨晩の夕食時と同じ個室です。
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またもやおひついっぱいのご飯でしたが、ご飯のお供系が多く、朝からぺろりといけてしまいました。
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特に美味しかったのはなめたけ!
生姜、山芋、きゅうりと和えてあったのですが、ご飯何杯でもいけそうなくらい美味しかったです。自分でも作ってみたい。
あと、ヨーグルトの上に乗っているあんずも美味しかった。
朝食後は部屋でのんびり。広縁に座りながら日記を書いていたら、窓際の木に時々鳥が飛んできてくれて、美しい鳴き声に心が癒やされました。
チェックアウト後~道の駅 北信州やまのうち
もっとのんびりしたい気持ちもありつつ、惜しくもチェックアウトの時間に。
チェックアウト後はまず真っ先に湯田中駅前の楓の湯に行きました。
足湯を満喫しながら読書したのですが最高です……。
その後は近くにあった「道の駅 北信州やまのうち」へ。
本当はここでお昼ご飯を食べたかったのですが、運悪く食堂が休業中でした。しょんぼりしながら売店を眺めていたら、安くて美味しそうな野菜や果物がたくさん!
ピーマン、えごま(大葉)、ズッキーニ、なす、黄桃、リンゴジュース飲み比べセットを購入。
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この「6種の信州りんごジュース」、すべてストレート果汁でとても美味しいのはもちろんのこと、品種によって味が全然違いました!!
飲み比べるためには6本続けて飲みたいものの、一人だとこの量を一気に飲むのは大変だと思ったので、母と姉とともに三等分ずつしながら飲み比べしました。楽しかった!
私のお気に入りはシナノスイートです。さっぱりとした爽やかで優しい甘さでした。「上品な甘さが特徴」とありますがまさにその通りです。
母は秋映、姉はシナノゴールドだったかな。
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飲み比べセットとは別に、今飲む用のりんごジュースも買いました。
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色がめちゃくちゃ濃いですよね。ものすごく濃厚でコクがあって、でもしつこい甘ったるさはなく、爽やかな甘みで本当に美味しい。濃縮還元のりんごジュースももちろん美味しいけれど、やっぱりストレートは全然違いますね。
ちなみに、もしかしたら察しの良い方はお気付きかもしれませんが、私は瓶が大好きです。この旅行だけで6本の瓶を入手しています。私に何かを売り付けたい方は瓶に入れていただければ勝率三割増します。
道の駅 信越さかえでお昼ご飯
食堂がやっていなかったので「どこか他にお昼を食べられる道の駅はないか……信州だし蕎麦が食べたい……(初日に食べたけど)」とマップで探して発見したのが「道の駅 信越さかえ」。
北信州やまのうちから車で一時間ほど。地元産のそば粉を使った手打ちそばを売りにしていて美味しそうだなと思い、さっそくそこへ向かいました。
このときの運転中の景色が本当に美しくて、今でも思い出す度に幸せな気持ちになります。途中でコンビニを見つけ、一枚だけでもいいからどうしても写真を撮りたくて停車。
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こんな写真では全然表現できない!私が見た景色はもっと美しかった。でもこれを撮ったことで、あの日の景色を思い出すための材料になったので、やっぱり撮って良かった。
そんなこんなで道の駅に到着。満を持してのお昼ご飯!
このとき14時近かったのでもうお腹がペコペコでした。
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そばも天ぷらも本当に美味しかったのですが、何と言ってもそば湯が本当に美味しくて……!!そばの旨味が凝縮されていて、変なえぐみや粉っぽさもなく、ほっこりするお味でした。全部飲んだ。
食べ終わったあとは外に出て、周りの景色を眺めながら道の駅の敷地内を軽く歩いていたのですが、直ぐ側に川があってとても綺麗な景色でした。
こういった木々の濃緑、いかにも夏って感じで大好きです。そばも美味しかったし、景色も良いし、ここ来て良かった。北信州やまのうちで食堂が休みだったのも、一つの御縁だったんだなと感じます。
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なぜかピンが立っていませんが、「栄村物産館 またたび」があるところが道の駅です。
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長野が千曲川で新潟が信濃川らしい。
県境に流れる志久見川という川もある。へー!
この「道の駅 信越さかえ」は長野県最北端の道の駅で、新潟県との県境付近に位置しています。新潟県って結構遠いイメージがあったけど、意外とそうでもないじゃん!
地図で見たら日本海まですぐそこって感じで、日本海を見たことがない私はこのまま行ってしまおうか大いに悩みましたが、帰りが遅くなってしまうので諦めました。新潟県行きたい。日本海が見たい。
このあとは、惜しむ気持ちを抱えつつ家へと帰宅。
行きは上信越自動車道を通ってきたのですが、新潟県のすぐ側であるこの道の駅から東京へ向かうなら関越自動車道を通るルートのほうが近かったので、往路とは違うルートで帰りました。また違う景色が見られて、こういうのも楽しい!
途中で寄った赤城高原SAでは、公園のような木陰とベンチ、テーブルがあるエリアがあり、コーヒーと前の晩に買った温玉プリンでのんびり休憩しました。ついでにコーヒー豆も購入。
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自分の住む街へと帰ってきて、レンタカーを返却したあとは、夜風に当たりながら駅までのんびり歩いたのも幸せな時間でした。
あんなに楽しかったのに、とてつもなく幸せだったのに、やっぱり言葉ではうまく表現できない。自分の力不足を痛感します。
写真もそう。ドライブ中の景色が一番綺麗だったけれど、運転中に写真は撮れないし、撮ったところで自分の目で見たものに勝るものはないでしょう。
共有できないのは残念な気持ちもあります。
しかし、説明できないからこそ尊い感情なのかもしれない。自分の中にしかなくて、人に見せることができないからもどかしいし、本当にあるのかどうかもよくわからないけれど、同時に、自分だけが触ることのできる宝物のような存在。自分の目と心で見たもの、感じたものはずっと残り続けるから、それを大事にしていたい。
長い人生からすれば、この二日間はちっぽけなものかもしれないけれど、来年以降もそういうちっぽけな宝物を少しずつ増やしていけますように。
ああ、早くまた旅行がしたい。
2024年12月28日 しろくま