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温泉紀行、その-3(犬もネズミも食っちゃった!)
中国人は四つ足のものはテーブル、空を飛ぶものは飛行機以外なんでも食べる、と言われます。何でこんなものを食べるの? もっと美味い物があるのにと実感した貴陽の温泉の旅。
2007年、台湾の友人誘われ貴陽の温泉フォーラムに参加する事にした。
当時、落合信彦の本に凝っていて、その本の中で、確か貴陽の事が書かれていた。当時の中国の中で最も貧しい地域と書かれていた。
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非常に興味を持ち勇んで出かけて行った!
貴陽へは広州でトランジットするのだが、飛行機が欠航になり広州で一泊して1日遅れで現地に到着した。
貴陽の空港では見慣れた顔の人達が出迎えてくれて一安心。
早速、昼食場所に向かった。
(1)強烈な出会いの昼食
記憶が正しければ、お酢屋がやっているレストラン。名物は酸っぱい汁で生きたまま魚を入れる鍋料理。
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お酢の醸造場だけに建物のあちこちから酸っぱい匂いが漂ってくる。
はじめピチピチ、中しずか・・・最後は断末魔!
さあ食べてと進められる!
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一口食べて・・・もうええわ!
強烈に生臭い! 小骨がいっぱい、思い出すのも嫌
「これはどんな魚?」と聞くと、このレストランの横の川で獲れるという。窓から川を見ると、泥水やんか!そりゃ臭いはずだ。
名前が“イエロー・ボーン・フイッシュ”骨まで黄色い魚。とうぜん皮は黄色い! この魚は二度と食べない!
(2)パイちゅう攻撃
中国人の90%は漢民族だが、のこり10%は55の少数民族に分かれている。ここ貴陽ではミュオ族の人々が多い地域で、食事ともなると白酒攻勢に会う。食事は木の根っこを炊いた様な辛いモノばっかりで、ほとんど食べれない所に白酒をどんどん進められる。食事時間は苦痛な時間だった。
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(3)最高のおもてなし
我々一行は超VIPだった。
同行するのはこの地域の共産党の幹部。無表情で愛想のない女性だが、人々の立ち振る舞いが全然違う。
たぶん政府主催の一番の晩餐会だったと思う。食器や設えから判断するとだけど、けったいな形の魚が出て来た。顔が“かものはし”みたいな魚。
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犬の鍋もあったし、極めつけは“ネズミ”
なんでも竹林に住むネズミで、竹ばっかり食べているそうだ。パンダみたいなネズミかな?
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僕は食べ物に対しては保守的だ。台湾は好きだけど八角はダメだし、タイは好きだけどココナッツミルク入りの食事はダメだ。
しかし、ここは食べないと一生後悔する。“食べた”という実績と“出された”という実績とは大きく違う。一生涯、食べたことがあると言えるから。
そこでごく少量切ってもらった。
ここに蛇があっても食べただろう。
感想は?
全て硬くて辛くて・・・犬もネズミも同じだった。こんなん食の番組で芸能人に味のコメントしてもらったら、どんな答えになるのかな?
結局、わけのわからん感染症が中国からもたらされるが、その度に野生動物が原因と言われるが、貧しくて食べるわけでもなく、美食として食べるのだからすごい食文化だと思う。今回のコロナウィルスの発症にネズミが原因と言われた事もあった。あのネズミだなあ。食ったなあと思いだした。
(4)おまけ
一応、視察。向こうには日本の温泉の専門家が来る!って言う事になっているのだろう。ミュオ族の村全部を温泉リゾートにする計画を見せられる。
アマンリゾートの様に、土地を活かした開発をしたら良いのにといつも思うが、なかなか中国の人達にはその感覚がない。
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“国際”と付くには3ヶ国以上集まれば良い。今回は貴陽国際温泉フォーラム。台湾と日本そしてタイの一応専門家が集まったので成り立つのだ。
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中国の温泉地って、皆一様。
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そして温泉フォーラムと同時に貴陽のこの温泉地のオープニングセレモニー開催。
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翌日の新聞。
左側が今回の温泉フォーラムの記事。右側が福田首相が来た記事。
僕の紹介は福田首相より大きかった(笑)
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2007年12月26日
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