毎日3時間のボランティア
アメリカはボランティア文化が浸透しています。
学校では沢山の親たちが教室内外で子供のために働き、
高校や大学の授業で学生のボランティアが必須の所もあります。
企業は就業時間内のボランティアを認めたり、
職場のチームワーク形成のためにグループでボランティアをさせたり。
「ボランティアをしない人は嫌い」と
綺麗なお姉さんが男性をフった現場を見た事もあります。
年間100時間以上ボランティアをしたら
大統領から表彰状をもらえる制度もあるのです。
私は渡米直後から数々のボランティアに参加してきました。
難しい事はしていないので、どれもそれなりに楽しく
何より”いい事をした気分”の爽快感がたまりません。
今週は連日3時間ずつRAFTという場所で働いてきました。
ここは企業や工場などから寄付されたものを再利用して
子供達が学校で使える工作キットなどを作って販売しています。
寄付された物も格安で販売。
企業名の入った靴下が50セントとか、中古の椅子が10ドルなどという感じ。
「どうするんだこれは?」というスポンジとかパーツとかも売っています。
土や油、子供が描いた?絵とかも。
コストコ並みに広い場所が様々な物に溢れ
ボランティアへ行くたびに違う作業が待ち受けています。
例えばこの日は
ロッキードマーチン社のオープンハウスに来る子供達用に
実験キットを700個作成でした。
このカエルは使い古したファイルの厚紙をカットして
他のパーツと一緒に袋詰めしたもので、
尖った棒の先端でバランスを取るカエルが出来上がるキットです。
色々な工具が置いてあります。
クリスマスライトは細かく切って豆電球の実験キットに。
導線はボール紙にアルミホイルを巻いて自分で作ります。
これは鉛筆と使い捨てスプーンのカタパルト。
寄付されたものからキットを考えるアイディアも素晴らしいものですし、
カットした厚紙の切り端も捨てずに有効利用する姿勢も見習いたい所です。
大量消費で地球に優しくないイメージのアメリカにも
こんな所があるんですよー。
週末はテスラでやって来たお父さんが、
反抗期の娘と一緒に黙々と袋詰め作業をしていました。
いい気分転換になったと
娘とデートできたお父さんは嬉しそうでしたよ。
さて、私もさすがに5日連続は疲れたので
今度は時間を置いてからのんびりと出かけるつもりです。