マイナス20度の世界
きのうは火星がマイナス20度台でアラスカみたい
という話をしたので
今日はアラスカの話をしようかと。
私のプロフィールページに使っている氷の結晶は
数年前に冬のアラスカで撮ったものです。
フェアバンクス空港から車で数時間離れたチナ温泉まで
オーロラを見たい一心で出掛けたのです。
ここでの風景は初めて目にするものばかりで
筆舌に尽し難いものでした。
冬は世界一晴天率が高いと言われており
雪はほとんど降りません。
湿度はほぼ0%なので
雪景色ではなく、実は氷景色なのです。
氷の結晶=霜柱をイメージするとわかりやすいですね。
そこら中に変わった形の結晶が広がっているのです。
温泉の湯気はふわふわのカーテンに。
樹氷のようですが、ふわふわで揺れるとハラリと落ちました。
付近を回った犬ぞりは、静かな山間を滑るように進みます。
響き渡るのは犬たちの呼吸とそれを操るマッシャーの声だけ。
犬たちは走り回りたくてたまらないパワーの塊で
なんだかこちらが元気をもらった感じ。
髪の毛もまつ毛も凍る世界で
ジーンズで外に出たら痛いくらいの寒さで耐えられません。
よくダウンコートのフードにモコモコと毛皮風の縁取りがありますけど
あれがあるとないとでは暖かさが全然違うのも新発見。
沸騰したお湯を空気中に投げるとそのまま気化して煙に!
極寒の地ではお決まりの実験、これもやる事ができました。
太陽が高くまで登らないので
昼の時間でも朝方や夕方のような薄暗い雰囲気です。
以前、スノーボードに出掛けた山でマイナス20度を下回り
ダイアモンドダストを見ましたが、
その時とはまた全然違う景色でした。
肝心のオーロラは思ったほど見られなかったのですが、
忘れられない思い出です。
(思い出って事は、たぶんもう行かない。。。
それなりに満足もしたし、苦労もあった。)
同じオーロラを見るならば、今度は夏に行きたいな。
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