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着物民は「ぶつかり男」にあいにくい

着物民になってから数年が経ち、その中で感じた「着物民あるある」を2つ書いてみる。

もちろん、自分とごく狭い範囲でのあるあるなので、異論があることは承知の上だ。


①「ぶつかり男」にあいにくい

滲み出る"戦闘力"

近年、よくSNSで報告されるようになった「ぶつかり男」。
「ぶつかり男」というのは、街で見知らぬ人にわざとぶつかる男を指す。許されない行為である。

ターゲットは主に女性であり、高身長、派手な髪色の女性だと多少やられづらいようだ。

要は、反撃してこない、おとなしくて弱そう(に見える)な人を選んでいるのだ。

上記に加え、自分の経験から、着物を着ている人もぶつかり男のターゲットにされにくいのでは?と常々感じている。

着物を着ているとターゲットにされにくい理由としては、

着物民からは、「精神的な"戦闘力"が滲み出ているので、ぶつかり男が怯む」説を推したい。

次点は、「着物を破損、汚した場合に弁償させられるのが怖い」説。


精神的な戦闘力とは何か。

そもそも着物を趣味(冠婚葬祭や仕事以外)として嗜むには、障害がつきものである。

  • 値段が高い※1

  • 収納スペースが必要

  • お手入れが面倒くさい

  • 着付けが難しい、覚えるのが面倒くさい

  • 暑い

  • 家族に反対される

など着物を着ない、着るのを諦める理由はいくらでもある。

それにも関わらず、そういった障害を跳ねのけて(克服or我慢or無視)、「好きだから」の一点張りで着物を着るような人たちなので、精神的な戦闘力が高いのは当然なのである。

※1
リサイクルショップで買うと安いが、洋服と違ってS、M、Lサイズではないので、初心者だと「身丈?裄?何それ?」という感じだし、何をどう選んだらよいかわからないので、正直ハードルが高い。なお、母、義母、親戚・ご近所のおばさま等から譲っていただくという幸運に恵まれた場合は、勝率が格段に跳ね上がる。

②DIYを嗜む

着物民は、自分の好き>>>>>コスパ

自分の観測する範囲では、着物民には「DIYをする趣味・習慣を持つ人」が多い。

その理由としては、「着物民は「好き」>「コスパ」」の考え方を持っているから」説を推したい。

そもそもの話をして恐縮だが、衣類の機能は、

  • 暑さ、寒さ、外敵から身を守るため

  • 外出をしても恥ずかしくないように身なりを整えるため

等が挙げられるが、現実的な話、これらの機能を満たすだけであれば洋服で十分だ。しかも変に高望みをしなければ安く済む場合が多い。

しかしながら、①でも挙げたように、着物民は「好きだから」の一点張りで服を選ぶような人たちなので、衣服をはじめとする身に着けるものに対するこだわりが強い。

要は、自分の好き>>>>>コスパであり、「コスパ厨」※2とは全く正反対の人たちなのだ。

話をもとに戻そう。

ハンドメイドをしたことがある人はわかると思うが、たいていのものは、既製品を買うより、ハンドメイドをする方が高くつく。

材料はもちろん、道具や工具を揃える費用はばかにならないし、材料の選定や実際に作業をする時間も掛かる。時給換算すればかなりの金額になるだろう。

それを承知の上で、好きなもの(雑貨、小物、アクセサリー、バッグなど)を作りたいという欲の方が勝つのが着物民だ。

そして「好きこそものの上手なれ」を体現するかのように、自然とスキルが身についていくといった具合である。

ちなみに、半衿の縫い付けなど、着物民には裁縫スキルを要求されるシーンもあり、「裁縫は苦手だけど、オシャレな半衿を付けたい!」一心でできるようになるパターンもある。

※2
あらゆる消費に対しコストパフォーマンス(コスパ)、つまり「費用対効果が高いかどうか」を最重視する人のこと。

最後に

完全に独断と偏見が入った拙い分析だが、笑っていただけると幸いだ。

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白豆腐 着物×推し活
テクニカルライターをするかたわら、趣味の着物やオタ活をしています。

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