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苺。味の記憶をアップデート
この春は苺をよく買いました。
もうすぐ1歳になる娘の大好きな食べものだからです。
食べられるものの種類が一気に増える離乳食後期に差し掛かった頃、スーパーに苺が並びはじめました。
娘は離乳食をはじめた頃から、みかんやトマトなど酸味のあるものが好きな赤ちゃんです。
入り口すぐの生鮮食品売り場、その中でも特等席と思われる場所に鎮座する彼らを手に取ることは必然でした。
でもこの春より前、最後に苺買ったのはいつだったかは全然思い出せません。ひとり暮らしをしていたときに買ったことがあるような、ないような。
それくらい、もともと彼らとは縁遠く暮らしてきました。
なぜって、足が早いし、たまにすごーく酸っぱいものや青くさいものに当たるし、それなのにほかの果物と比べて高価じゃないですか。
離乳食後期になると、アレルギーの心配がなさそうなことを確認できた食べもののなかには、加熱せずに与えられるものも増えてきます。
苺も同じ要領で、洗ってヘタを切り落とし、適当な大きさに切って生のままあげました。
先にも書きましたが、酸味が好きな娘です。お粥さんや野菜たっぷりの(レシピとにらめっこしながら柔らかくなるまで根気強く煮た)コーンクリームスープには口を真一文字に結んでも、彼らを近づけるとすぐに解けました。
食事が進まないときでも、箸休め的に彼らを間にはさみながら何とか完食できたことが何度もありました。
気付けば家に常備される食材になったので、自然とわたしも苺を食べる機会が増えました。
軽く洗ってヘタをとり、そのまま口へ放りいれます。
あれ、こんなに甘くてみずみずしい食べものだったっけ???
と何度も思いました。
いくつかの品種を試してみましたが、彼らはどれも甘酸っぱくて、口説くなく、水分をたっぷり含んだ苺たちでした。
わたしのなかの苺のイメージ(記憶)が上書きされていきました。
思えば、最後に苺を買って食べたのは多分10年近くも前のことです。
わたしが苺から遠ざかっていたその間に、苺農家さんたちは味や栽培方法を改良し品質を高めてきたのかもしれません。
それなのにわたしってば「日保ちしないし味もそこそこな割に高い」だなんて。
離乳食作りは本当に大変です。月齢に対する向き不向き、食材の硬さ大きさなど、「考えること多すぎるやろー!!」と思いながら日々作っています。
がんばって作ったものほど食べないしね(溜息)
それでも娘の食事を通して、もう一度食材たちと向き合っている気分です。
食べものの扱い方、美味しさをわたしも日々教えてもらっています。
余談。「いちご味」にも目がいくようになりました。