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【水曜日のしかけ#31】ならのしか

水曜日は上司のマネジメントに関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

今回、上司の皆さんに紹介する7秒しかけは「ならのしか」です。

突然ですが、上司の皆さんに質問です。
豊かな想像力を思いっきり使って答えてください。

鹿(しか)といえば~?

『分かった! 奈良だ!』
ピンポン!ピンポン!正解です。

『白潟さん、奈良の鹿!?って何?』

ヘンテコなネーミングですみません。
それでは、ヒントを出します。

ならのしか」って上司がメンバーに仕事の指示をする時などに口ぐせにしてもらいたい言葉なんです。

仕事の指示に『ならのしか?』

ならとしかに分けて考えるとわかりますが、いかがでしょうか?

『あ、奈良ならわかったぞ。佐藤ならできるよ!みたいに使うんじゃないの?』

正解かどうかこの後、紹介していきます。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 「ならのしか」とは

仕事の指示に「ならのしか
ならとしかに分けて考えるとわかりますが、いかがでしょうか?

『あ、奈良ならわかったぞ。佐藤ならできるよ!みたいに使うんじゃないの?』

パチパチパチ! 正解です!

例えばですが、メンバーに仕事の指示を出すときに、つぎの2つのフレーズのどちらがいいと思いますか?

① 『佐藤さん、この仕事よろしく!』
② 『この仕事佐藤さんならできるんじゃないの!』

『②がいいね』

そうですよね。

きっとメンバーは気持ちよく仕事をしてくれます。
ですから、ひとつめは「なら」なんです。

『なるほど!そうすると、しかっていうのは…』

あっ、だんだんわかってきました?

『この仕事は鈴木さんにしか任せられない――これでは?』

ピンポンピンポン♪ 正解です。
これはきわめつけの使えるセリフなんです。

実は、7秒しかけ「ならのしか」は仕事の指示以外でも活用できるんです。

例えば、部下を叱るときに「田中さんならできると思ったのに」と言えば、これって叱っていても、田中さんを高く評価しているというあらわれにもなっているんです。

つまり褒めてることにもなるんですよ。しかるとみせかけてほめる。「かくれ褒め」ってやつです。

そして、さらには激励バージョン!

叱った後に「田中さんならできるよ!」
と激励することもできます。

7秒しかけ「ならのしか」いろいろと活用できます。

ぜひ「ならのしか」を活用し、メンバーから

『マネジャーのためなら頑張れる!ついていくのはマネジャーしかいない』

こう言われるような上司になっていきましょう。

気にいってもらえたら、ぜひ実践してください。

2 アンカー(「ならのしか」を思い出させるきっかけ)

きっかけがなくてもできる方は「ならのしか」を実践してください。

実践するのに不安がある方は、人すなわち「メンバー」をきっかけにしましょう。

★ 〇〇さんに指示をだそう!
⇒ 
ならのしかを実践する

さて、誰なら一番実践しやすいですか?
全メンバーの中から次の条件にあてはまるメンバーを選んでください。

・ 人間関係ができている
・ 話しかけやすい
・ リアクションがいい

3 今すぐ準備しましょう

ならのしか」を実践するには次の準備が必要です。
今すぐ準備しましょう!

① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。週4回は実践しないかもですが、準備の例を次に示します。

・ 「XXさんに「ならのしか」と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに「ならのしか」と4回のチェック欄を書く
(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

ならのしか」いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今から
・ 明日から
・ 来週の月曜日から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
ならのしか」実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。 

ならのしか」の紹介は以上でおひらきです。
皆さんの指示する力・叱る力・励ます力UPを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

ならのしか」の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
日刊7秒しかけマガジン」のフォロー頂けると嬉しいです!

それでは、また明日!!


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