【木曜日のしかけ#28】お昼寝制度のススメ
木曜日は経営言動、すなわち社長の言動に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。社長の言動は幹部や社員のモチベーション、社長への信頼度に大きな影響を与えます。
今回は「お昼寝制度のススメ」を紹介します。
『白潟さん、昼寝を勧めるの?』
はい、社長すみません。
『会社で昼寝なんて冗談じゃないよ!』
お怒りの社長、誠に申し訳ございません。
ここまでお付き合い頂き本当にありがとうございます!
この記事を最後まで読んでもらい実施の可否を判断してもらえる社長は、もう少しお付き合いください。
社長「パワーナップ」ってきいたことありますか?
仕事の合間に正しく仮眠を取ることで、生産性をぐんと上げられるという、新しい考え方です。
グーグル、アップル、マイクロソフト、NASAや海兵隊もパワーナップを導入してるそうです。
私もランチ後に眠くなったら椅子に座った状態で15分くらいの「パワーナップ」していますが、その後の生産性は高くなっています。
今回は、そんな「お昼寝制度のススメ」です。
興味ある方はぜひ読み進めてください。
0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)
「7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。
① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~
② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~
【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」
③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。
20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!
④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。
特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。
具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。
1 「お昼寝制度のススメ」とは
社長の会社では「お昼寝(パワーナップ)制度」ありますか?
導入済みの会社はすでに効果を実感していると思われますが、未導入の社長は不安と期待が交錯しているのではないでしょうか。
うちの会社でも「お昼寝(パワーナップ)制度」を導入してますが、初めに社員から『白潟さん、昼寝してもいいですか?』と聞かれたときは正直不安でした。
なので、聞いてきた社員だけが「パワーナップ」してました。
その社員の「パワーナップ」後の働きぶりを見ていると、生産性が向上してましたし疲れが解消されてるようでした。
その時点で、うちは「お昼寝(パワーナップ)制度」の導入を決めました。今では社長である私も「パワーナップ」しちゃってます。
「お昼寝(パワーナップ)制度」はメリットばかりではないので、導入時のリスクを紹介します。
① 生産性の低下
「お昼寝(パワーナップ)制度」が適切に運用されない場合、社員が昼寝の時間を延長しすぎることで予定された仕事が滞り、生産性が低下する可能性があります。
② モチベーションの低下
お昼休みでなく午後の仕事中に昼寝をしている社員がいると、周りの社員が不快に感じモチベーションが下がることがあります。
③ 管理職の負担が増える
「お昼寝(パワーナップ)制度」を導入することで、昼寝の時間や頻度を管理する必要が生じ、管理職の負担が増える可能性があります。
④ 効果の不確実性
「パワーナップ」の効果は個人差があるため、全ての社員にとって効果的であるとは限りません。期待したほどの効果が得られない場合、導入のメリットが感じられないこともあります。
いかがでしょうか?
「お昼寝(パワーナップ)制度」は多くの効果もありますが、運用方法を間違えると職場の規律が乱れるリスクもあります。
ここで私からの提案です。
まず、こんな会社は導入しない方がいいのではないでしょうか?
・社長が昼寝に対して嫌悪感を抱く会社
・性悪説をベースに経営している会社
・若くて未熟な社員が多い会社
・社員同士の関係性が出来ていない会社
・本社と現場があり、現場では昼寝ができない会社
次のような運用ルールを決め導入するとリスクが減り効果が得られます。
・正午から午後3時
※お昼休みにしか昼寝(パワーナップ)できないにすると更にリスクが減る
・時間は10分から20分
・1日1回まで
・椅子に座ったままの昼寝(パワーナップ)
・ルールを守らない社員には周りから指摘する
最後に改めて昼寝(パワーナップ)の効果をまとめます。
① 午後の仕事の生産性向上
② 午後の仕事の質向上(ミスの減少)
③ 脳の疲れがリセットされ自由な発想やアイデアが生まれやすくなる
④ ストレスの軽減
⑤ 体に蓄積されていた疲労の軽減
⑥ 健康の向上
ここまでいかがでしょうか?
「お昼寝(パワーナップ)制度」のメリットとリスクを踏まえ、効果が出そうだと判断した社長は「お昼寝(パワーナップ)制度」を導入してください。
2 アンカー(「お昼寝制度のススメ」を思い出させるきっかけ)
「お昼寝制度のススメ」は準備をすれば実践できます。
3 今すぐ準備しましょう
「お昼寝制度のススメ」を実践する社長は次の準備をしましょう!
① 運用ルールを決める
次の要件を明確にしルールを決めましょう。
・昼寝をしてよい時間帯(例:13時~15時)
・昼寝の時間(例:10分~20分)
・昼寝の回数(例:1回まで)
・昼寝の仕方(例:椅子に座ったままの昼寝)
・昼寝の管理方法(例:周りの社員が指摘)
② 導入のねらいの説明
「お昼寝制度」を導入するねらいを社長/管理本部長が全社員へ説明します。
③ 運用ルールの説明
「お昼寝制度」の運用ルールを管理本部長/マネジャーが全社員へ説明します
④ 3ヵ月後の経営会議に議題設定
「お昼寝制度」の導入し3ヵ月後に、その効果を経営会議で評価し継続/改善/廃止の意思決定をします。
4 いつから実践しますか?
「お昼寝制度のススメ」いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!
・来月から
・再来月から
・上期/下期から
・来期から
決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
「お昼寝制度のススメ」実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。
「お昼寝制度のススメ」の紹介は以上でおひらきです。
社長の会社の社員の生産性と健康の向上を心から願っております。
実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!
今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。
「お昼寝制度のススメ」の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
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それでは、また明日!明日はフツーの会社のすごいしかけです。