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【水曜日のしかけ#28】1秒コーチング『優先順位を書いて?』

水曜日はマネジメントに関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

多くの上司がコーチングスキルを習得したいと望んでいますが、その道のりは容易ではありません。

そこで、今回は1秒コーチング!第8弾
1秒で実行できるしかけ『優先順位を書いて?』を紹介します。

『白潟さん、優先順位を書かせるだけで効果あるの?』

はい、上司の皆さんのメンバーに対する次のような不安や苛立ちを無くすことができます。

・先にやってもらいたい仕事にまだ手を付けていない
・自分のやりたい仕事から先にやっている
・優先順位づけが悪く納期に遅れがち

もちろん、『優先順位を書いて?』のコーチングでメンバーの優先度付けのスキルアップも実現できます。

前述した不安や苛立ちが、少しでもあるのであれば読み進めてください。

そのような不安や苛立ちが全くない上司の方、素晴らしいメンバーと一緒に仕事をしてるんですね!

ここまで読んでもらいありがとうございます。


0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!

④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 『優先順位を書いて?』とは

どうしてメンバーは上司と異なる優先順位をつけるのでしょうか?
『白潟さん、やはり私とちがい視座が低いからでは?』

なるほど、視座が低い。
まさにその通りです。視点が違っていたり視野が狭かったりもあるでしょうね。

『上司からの指示の受け方・段取り・進め方等、メンバーに仕事の土台となるベーシックスキルが不足してるのでは?』

それもありますね。

新人の時にベーシックスキルの研修を受けてない、上司から指導されてなかったのでベーシックスキルが不足してるんでしょうね。


根本の原因は「優先順位付けがズレてることを把握していない」からではないでしょうか?

自身の優先順位が上司の考える優先順位とズレていると理解していなければ、優先度を変えようと思いません。

なので、上司のコーチングが必要になってきます。

1秒コーチング『優先順位を書いて?』の出番です。

こんな感じで活用してはどうでしょうか?

上司:『山田さん、今たくさんの仕事抱えてるよね?』
山田:『はい、おかげさまで』

上司:『大変だろうけど、納期の遵守よろしくね』
山田:『はい、かしこまりました!任せてください』

上司:『ところで、今抱えている仕事の優先順位を書いてもらえるかな?』
山田:『はい』

(山田さんが優先順位を書きはじめる)

山田:『マネジャー、書きました』

【山田さんの優先順位】
1位:▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢
2位:△△△△△△△△△△
3位:xxxxxxxxxx
4位:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
5位:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

(上司の優先順位とかなりズレている
上司は山田さんの4位が1位、5位が2位)

上司:『山田さん、4位の仕事だけど、どうしてこの優先順位?』
山田:『はい、1位~3位と比べると優先度下げてもいいのかなと考えました』

上司:どうして下げていいと考えたの?』
山田:『1位~3位は納期も近く、重要なお客様A社の仕事なのでそう判断しました』

上司:『そうか、それはそうだが、4位の仕事も重要なお客様B社の仕事だよね。納期は1位~3位よりも遅めだけど、所要時間どのくらいかかると思う?』

山田:『所要時間ですか?うぅーん、今から考えます』
上司:『了解、作業してるから、ゆっくり考えて』

(山田さん、考え始める)

山田:『マネジャー、5日はかかりそうです』

上司:『そうか5日か、私がやっても7日はかかると思うよ』
山田:『えぇーー!マネジャーで7日ですか、そうすると私だと10日はかかるかもですね』

上司:『そうだね、どうする優先順位4位でいいの?』
山田:『いや、今から着手しないと納期に間に合いません。優先順位4位でなく1位でしたね』

上司:『そうだよね、理解してくれありがとう。B社の仕事を1位で着手してください』

山田:『かしこまりました、マネジャー優先順位を決める時は
納期だけでなく着手日も大事なんですね』

上司:『そうだね、納期と着手日の両方で判断した方がいいね』
山田:『ありがとうございます!学びがまた1つ増えました』


いかがですか?

メンバーに優先順位を書かせるだけで、上司とのズレに気づかせ優先順位付けのスキルも高められます。

初めのうちは紙に書かせメンバーに考えさせますが、5回以上実践した後は口頭での問いかけも併用しながらやってください。

気にいってもらえたら、ぜひ1秒コーチング『優先順位を書いて?』実践しましょう!

2 アンカー(『優先順位を書いて?』を思い出させるきっかけ)

きっかけがなくても『優先順位を書いて?』を実践できる上司は、今すぐ実践しましょう。

きっかけがあった方が『優先順位を書いて?』を実践しやすい
上司は「メンバー」をきっかけにしましょう。

次の条件に合うメンバーをきっかけにしてください。

・上司に質問されてもドキドキしない
・コミュニケーション力がある
・成長意欲が高い
・優先順位付けのスキルが低い

3 今すぐ準備しましょう

準備しなくても実践できる上司は、今すぐ実践しましょう。

そうでない上司は『優先順位を書いて?』を実践するには
次の準備が必要です。今すぐ準備しましょう!

① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。準備の例を次に示します。

・ 「XXさんに『優先順位を書いて?』と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに『優先順位を書いて?』と4回のチェック欄を書く
(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

優先順位を書いて?』いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・ 今から
・ 明日から
・ 来週の月曜日から

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
優先順位を書いて?』実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。 

1秒コーチング『優先順位を書いて?』の紹介は以上でおひらきです。
皆さんのコーチング力アップを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

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それでは、また明日!

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