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【火曜日のしかけ#14】ゴールデンタイムロック
火曜日は仕事力大全の応用に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。
今回紹介する7秒しかけは「ゴールデンタイムロック」です。
突然ですが、毎日の振り返り習慣って身についてますか?
振り返り自体はやるけどちゃんと毎日継続するのが苦手という方も多いです。
今日はそんな「振り返り習慣がなかなか定着しない人」におすすめの
「振り返りの頻度を細かくする!」しかけを紹介します。
すでに毎日振り返りができている方にも併用していただけるしかけです。
今回の7秒しかけのキモは「重要な仕事が終わった直後の5分」を振り返り
時間として確保すること!
「重要な仕事が終わった直後の5分」をゴールデンタイムと定義しています。
学んだことの抽出・疑問点・改善点の洗い出し等振り返りをするなら、
当日の夜や翌日朝にするより直後の方が記憶の鮮度も高いしネクストアクションまでの時間も早くなります。
早速、具体的に紹介していきますね。
0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)
「7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。
① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~
小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。
② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~
簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。
【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」
③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。
20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!
④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。
特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。
具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。
1 「ゴールデンタイムロック」とは
皆さんにとっての重要な仕事って何ですか?
『商談、お客様との定例会、商品会議、企画やアイデアのプレゼン、1on1等かな』
ありがとうございます。
そのような重要な仕事の直後に振り返りしていますか?
『はい、私は直後に時間をとって振り返っています』
えぇーー!そうなんですね。素晴らしいです。
ここまで読んでもらいありがとうございます。
『私は、次の仕事をしちゃってますね』
そうですか、それでは、ぜひ7秒しかけ「ゴールデンタイムロック」で
重要な仕事の直後5分を事前に確保しましょう。
そして、その5分で重要な仕事の振り返りをしてください。
釈迦に説法かもしれませんが
振り返りをすると、自身の課題が把握できるので次以降は課題を解決し良い仕事ができるようになっていきます。学んだことやコツを抽出、言語化し次に生かすことも可能です。
【振り返った後にやること・決めること】
・ 知識やコツを覚える
・ 上手くいかなかった仕事の進め方・やり方をやめる
・ 仕事の進め方・やり方を変える/改善する
・ 新たな取組みを実施する
一方で、振り返りをしなければ同じ失敗を繰り返してしまい、なかなか成果が出せなくなります。
いわゆるハイパフォーマーと言われる高い成果を生み出せる人材は、
毎日、夕方か夜にその日の仕事の振り返りをしています。
ディビッド・コルブの提示した「経験学習モデル」でも、
具体的経験(仕事)後の省察的観察(振り返り)の重要性を説いています。
ディヴィット・コルブは、アメリカを代表する哲学者であり、教育思想家であるジョン・デューイにより従来から提唱されていた学習理論を実務家にも使える経験学習モデルとして単純化し、その理論の普及に努めました。
コルブの経験学習モデルは、経験から人はどうやって学ぶのかを①具体的経験→②省察的観察→③抽象的概念化→④能動的実験という4つのプロセスをサイクル化し繰り返すことによって、学びを獲得していくというものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1711173641072-3LrB2UH008.png?width=1200)
1日1回の振り返りは極めて重要なので習慣化することをおススメします。
それに加え、重要な仕事については終わった直後に5分だけ振り返りをすると正確な記憶に基づき直前の仕事について効果の高い振り返りができます。
夜に、午前中実施した仕事を振り返るときには、記憶が完璧でないため質の高い振り返りができません。
そこで「ゴールデンタイムロック」で重要な仕事が終わった直後5分に振り返り、その記録をもとに、その日の夜の振り返りをすると1日の振り返りの質が格段に上がります。
重要な仕事の直後5分の事前確保の仕方ですが、重要な仕事の予定を入れる時に必ず直後の5分込みで時間を押さえておきます。
くれぐれも、
10時からA社との1時間ミーティング、11時からB社1時間ミーティング
のような予定の入れ方はしないようにしてください。
10時からA社との1時間ミーティング、11時15分からB社1時間ミーティングのような予定の入れ方をしましょう。
理想はミーティングの時間を
・ 1時間ではなく50分
・ 30分ではなく25分
にすることです。
そうすると余った5分、10分で振り返りと次の段取りができます。
気にいってもらえたら、ぜひ「ゴールデンタイムロック」活用してください。
2 アンカー(「ゴールデンタイムロック」を思い出させるきっかけ)
「ゴールデンタイムロック」きっかけがなくても実践できる方は、
今すぐ実践しましょう。
実践するのに不安がある方は、お客様、会議をきっかけにしましょう。
★ XX様からミーティングの依頼がきた!
XX様とのミーティングを手帳/カレンダー登録
⇒ 直後の5分も手帳/カレンダー登録する
さて、どのお客様にしますか?
次の条件に合う「お客様」をきっかけにしてください。
・ お客様のことが好き
・ お客様との相性が良い
・ お客様とのミーティングで価値提供したい
★ XX会議の予定が決まった!
XX会議を手帳/カレンダー登録 ⇒ 直後の5分も手帳/カレンダー登録する
さて、どの会議にしますか?
・ 商品会議
・ 定例会議
・ 1on1
3 今すぐ準備しましょう
「ゴールデンタイムロック」を実践するには次の準備が必要です。
今すぐ準備しましょう!
① 重要な仕事を決めます
次の条件を満たす仕事を重要な仕事にしてはどうでしょうか。
・ スポットの仕事ではなく何回もやる仕事
・ ルーチンワークではなく難易度が高い仕事
・ 自身が成長できる仕事
② 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。準備の例を次に示します。
・ 「XXミーティングに「ゴールデンタイムロック」と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)
・ 1枚のふせんに「ゴールデンタイムロック」と4回のチェック欄を書く
(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)
③ ②のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る
4 いつ実践しますか?
「ゴールデンタイムロック」いつ実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!
・ 今日
・ 明日
・ 明後日
・ 来週の月曜日
決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
「ゴールデンタイムロック」実践と記入した付箋を手帳や
パソコンに貼ってもいいです。
「ゴールデンタイムロック」の紹介は以上でおひらきです。
皆さんの振り返り力が更に向上し、成果がでることを心から願っております。
実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!
今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。
「ゴールデンタイムロック」の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
「日刊7秒しかけマガジン」のフォロー頂けると嬉しいです!
それでは、また明日!