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【水曜日のしかけ#42】1秒フィードフォワード『この仕事から何を得られそう?』

水曜日は上司のマネジメントに関する「7秒しかけ」を紹介していきます。

新シリーズ1秒フィードフォワード!の7秒しかけを紹介します。

知ってる上司もいるかと思いますが、フィードフォワードとは一言で言うと「未来を意識し行動してもらえるよう促す技術」です。

現状にとらわれてしまいがちな部下や後輩、配偶者や子供に対して、コミュニケーションや観察を通して相手の状況を把握し、

相手に起きている出来事やそれにともなって体験している感情を受け止めた上で、

その人が自分のゴールに意識を向けて行動できるように促す技術のこと

一般社団法人フィードフォワード協会

フィードフォワードはフィードバックの逆の意味を持ちます。

フィードバックは過去を振り返って行動を変えていき、フィードフォワードは未来の予測をもとに行動を促します

フィードバックは素直に受け止めてくれるメンバーには極めて有効ですが、耳の痛いフィードバックを聞きたくないメンバーには言い方を間違えるとマイナスに働くこともあります。

そんなメンバーには、未来を意識し未来に働きかけるフィードフォワードが有効です。

今回、紹介する1秒フィードフォワードの
第3弾は『この仕事から何を得られそう?』です。

しかけの名前で効果がイメージ出来るかと思います。

具体的には、メンバーにとって次のような効果があります。

・これからやる仕事から何の知識・スキルを習得できるか事前に考えられる
・得られる知識・スキルを整理し上司に宣言できる
・宣言した知識・スキルを習得すべく仕事に取り組める

1秒フィードフォワード『この仕事から何を得られそう?』を既に実践されている上司、素晴らしいです。ぜひ継続してください。

ここまで読んでもらいありがとうございます。

残念ながら、まだ実践できていない上司はぜひ読み進めてください。

0 7秒しかけとは(1度読んだ方は読み飛ばしてください)

7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の4つの技術を活用し開発したしかけです。

① 小さな行動から始める
~ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる(小さな習慣) ~

小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。

『習慣超大全/BJ・フォッグ (ダイヤモンド社)』

② If thenプランニング(もしXだったらYをする)
~ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ~ 

簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。

『やり抜く人の9つの習慣/H・ハルバーソン著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』

【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた!」

③ 20秒ルール
~ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ~
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。

20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事!
④ マジックナンバー4
~ 週4回以上の実践で習慣化しやすい ~
習慣化の4つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。

特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。

具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。

1 1秒フィードフォワード『この仕事から何を得られそう?』とは

早速ですが、新商品の営業を任されたメンバーと上司との会話を読んでください。

上司:『山田さん、今回発売された新商品の営業を任せてもいいかな?』

山田:『えー!マネジャー、私にですか? ありがとうございます。少し不安もありますが頑張ってみます』

上司:『受けてくれてありがとう。私も必要に応じサポートしますね』
山田:『はい、ぜひよろしくお願い致します』

上司:『ちなみに、不安な点はなにかな?』
山田:『はい、新商品の理解が十分でないところが心配です』

上司:『そっか、新商品の理解が不安なのか、それでは商品開発課のマネジャーとのミーティングを設定しますね』

山田:『ありがとうございます。助かります』

上司:『ところで、山田さんこの仕事から何を得られそう?
山田:『うーーん、何でしょうか?』

(山田さん、沈思黙考)
(上司は沈黙)

山田:『ひとつは新商品の知識が得られますね』
上司:『そうだね、他には?

山田:『はい、売り方を考えないといけないので営業力はあがると思います』

上司:『たしかに、営業力は上がるね、まだあるかな?』

山田:『他にはですね、どのターゲットに売ればいいかも考えるのでターゲティング力もつきますかね?』

上司:『そうだね、マーケティングはターゲティングだから、極めて重要な能力がつくね』

山田:『マネジャー、マーケティングはターゲティングなんですね、マーケティングの本も買って勉強してみます』

上司:『いい心がけだね、山田さんが新商品を売れるようになってきたらチーム勉強会での講師もやってください』

山田:『はい、私が講師ですか?緊張しますね! いい講師ができるように新商品の営業気合いれて頑張ります』

上司:『嬉しいね!よろしくお願い致します』

いかがでしたでしょうか?

この仕事から何を得られそう?』と問いかけるだけで、メンバーは事前に考え

・新商品の知識
・営業力
・ターゲティング力
・マーケティングの知識

を習得しようと計画しました。

結果がでたら講師のお願いもしているので、山田さんはこの仕事で計画した知識・スキルを習得できうそうです。

気にいってもらえたら、ぜひ1秒フィードフォワード『この仕事から何を得られそう?』活用してください。

2 アンカー(『この仕事から何を得られそう?』を思い出させるきっかけ)

きっかけがなくてもメンバーにフィードフォワードできる方は
この仕事から何を得られそう?』を実践してください。

実践するのに不安がある方は、人すなわち「メンバー」をきっかけにしましょう。

★ 〇〇さんに仕事を任せよう!
⇒ 
この仕事から何を得られそう?とフィードフォワードする

さて、誰なら一番フィードフォワードしやすいですか?
全メンバーの中から次の条件にあてはまるメンバーを選んでください。

・コミュニケーション取りやすい
・関係性がある
・自分で考えて仕事をしたがる
・いい仕事をしたいおもいがある

3 今すぐ準備しましょう

この仕事から何を得られそう?』を実践するには次の準備が必要です。
今すぐ準備しましょう!

① 週4回以上の実践状況のチェックシート作成
前述したマジックナンバー4(週4回以上の実践で習慣化しやすい)を実践する準備です。週4回は実践しないかもですが、準備の例を次に示します。

・ 「XXさんに『この仕事から何を得られそう?』と4枚のふせんに書く
(実践したらふせんをすてる!)

・ 1枚のふせんに『この仕事から何を得られそう?』と4回のチェック欄を書く(実践したらレチェックをいれる、4回チェックしたらすてる!)

② ①のチェックシートを手帳に貼る、またはパソコンに貼る

4 いつから実践しますか?

この仕事から何を得られそう?』いつから実践しますか?
実践したいと思った方は今ここで実践時期を決めましょう!

・明日から
・来週の月曜日から
・来月から 

決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
いつごろ中間チェック必要?』実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいです。 

1秒フィードフォワード『この仕事から何を得られそう?』の紹介は以上でおひらきです。皆さんのフィードフォワード力UPを心から願っております。

実践したらX(Twitter)への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです!

今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。

1秒フィードフォワード『この仕事から何を得られそう?』の7秒しかけを気に入ってもらえたら、「日刊7秒しかけマガジン」のフォロー頂けると嬉しいです!

それでは、また明日!!


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