真夏の夜の出来事 【短歌五首】
真夜中のジョッキの泡に耳澄ます亡き者の声聞こえてきたり
硝子割る音の次第に近づいてまた遠ざかる丑三つの街
くちゃくちゃとガム噛む音のしては消え後部座席の天鵞絨の影
狐らが扇をかざし舞いにけり我も混ざりて静かに舞える
双頭の赤子の分離手術終え双子の医師の眠るゆりかご
真夜中のジョッキの泡に耳澄ます亡き者の声聞こえてきたり
硝子割る音の次第に近づいてまた遠ざかる丑三つの街
くちゃくちゃとガム噛む音のしては消え後部座席の天鵞絨の影
狐らが扇をかざし舞いにけり我も混ざりて静かに舞える
双頭の赤子の分離手術終え双子の医師の眠るゆりかご