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「エッセンシャルオイル知識」~No.11~ Rosa damascena/ centifolia(ローズ)

boujour, Shiori.yです(*'ω'*)
香りに関して今までやりたかったけど心の余裕と時間がなくてできなかったことを徐々に始めています。(たとえば臭いを嗅ぎまくってみたり。頭痛い・・・笑)
梅雨も始まり、気分がいまいち上がらないなぁ、なんていう方も多いのではないでしょうか。
そんな中、今回ご紹介するのはローズ。お花の中の王様のような存在です。香料業界の中では最も高価な花の1つ、3大フローラに該当するお花で、じつに華やか。これ読んで華やかな気持ちに少しでもなればよいなぁ★
そういえば私が現在使っている、自分で調香した香油にはローズabs.を入れているのですが、これをつけていると、「高貴なにおい」とか「女性らしい素敵な香り」や「モテそう」や「色気ある」など感想を多数もらいます!でも実は、ほんの少量しか入れていないのです。存在感が圧倒的にローズはあるということですね…♡
ちなみに、世の中にある手軽な金額で購入可能なローズの香りはたいていがローズ本来が持つ成分のにおいの主成分になるものを人工香料で代用しているものが多いです(汗)
ということで今回はローズについて詳しく見ていきます~ckeck it out(*'ω'*)

精油情報

【精油情報】
学名
└Rosa damascena(ダマスクローズ)
└Rosa centifolia(キャベジローズ)
科名
└バラ科
産地
└ブルガリア、トルコ、イラン、フランス、モロッコ
部位
└花
抽出法
└水蒸気蒸留法、溶剤抽出法、冷浸法
主な作用
└強壮作用、強肝作用、抗うつ作用、抗炎症作用、抗菌作用、収れん作用、子宮強壮作用、創傷治癒作用、鎮痙作用、鎮静作用、通経作用、皮膚再生作用、瘢痕形成作用
適用
└湿疹(乾燥性、浸出性ともに)、皮膚炎、ざ瘡、神経疲労、緊張、ストレス、抑うつ、分娩促進、月経不順、月経困難、出産後の抑うつ症、スキンケア
禁忌・注意事項
└妊娠中、香りが強く鎮静作用があるので集中力を落とす可能性がある
皮膚への強度
└穏やか
酸化の速さ
└普通
香りのクオリティー
└トップ~ミドルノート(アプソリュートはベースノート)

濃縮された強い独特の香りがします。種類や抽出法で香りニュアンスの違いが大きいですが、華やかで洗練されたフローラルノート。ローズオットーはフレッシュでシャープな香り、アプソリュートははちみつのような重い豪華な香りがします。
ブルガリア産のダマスクローズを水蒸気蒸留法したエッセンシャルオイルのみを正式には「ローズオットー」といいます。
ダマスクローズの歴史上の伝播は、イラン→トルコ→ブルガリアの順なんだそうです。
インドではダマスクローズとサンダルウッドを一緒にアンフルラージュ(浸出)して”ローズアター”を抽出し、これはヒンドゥー教の儀式に使用されるのだとか…(*'ω'*)
歴史的なお話。
バラと人間のかかわりは、紀元前3000年ころに粘土板に記述された古代メソポタミアの『ギルガメシュ叙事詩』にまでさかのぼるといわれています。古代ギリシア、ローマ、古代エジプト、イスラム世界などローズに関する神話が多く存在し、実際に儀式用、薬用、香粧用に多用されてきたらしいです。
バラの花は、キリスト教では聖母マリア、イスラム教では神性を表しスピリチュアリズムの象徴とされ、ローズは精神世界と関連が深いことがわかります。(*'ω'*)愛と美、戦争、政治思想などの象徴にもされたお花なんです。

収穫と採油の話。
花の重さから取れる精油の収量は、3000~6000:1で、約200個の花から1gのエッセンシャルオイルが抽出される計算になるのだそうです。ローズオットーともなると、さらに少なく4000~8000:1しか収量がないのです。花びらに内包されている油胞が少ないので、大量のお花を使わないと精油が取れない。だから本物の精油はびっくりするくらいの価格になるんです。
(例えば、100本のバラの花束💐から0.5g程度の精油しか取れない、というイメージをしてもらうとわかりやすいかと…!!(ひゃ~))

主成分

【主成分】
<ブルガリア産ローズオットー>
モノテルペノール類:シトロネロール(~50%)、ゲラニオール(13%)、ネロール(5%)、リナロール(2%)、α-テルピネオール
炭化水素類(脂肪族):ノナデカン(~25%)、ヘンエイコサン(~5%)、オクタデカン
芳香族アルコール類:フェニルエチルアルコール(~3%)
脂肪族アルコール:ノニルアルコール
オキシド類:cis-ローズオキシド、trans-ローズオキシド
アルデヒド類:ノニルアルデヒド、ベンズアルデヒド、シンナムアルデヒド、ネラール
エステル類:酢酸ゲラニル(~1%)、酢酸シトロネリル、酢酸ネリル
セスキテルペノール:ファルネソール(~2%)
フェニルメチルエーテル類:メチルオイゲノール
ケトン類:ダマセノン(約1%)
フェノール類:オイゲノール

<モロッコ産Rosa sentifoliaアプソリュート>
芳香族アルコール:フェニルエチルアルコール(~74%)
モノテルペノール類:シトロネロール(約9%)、ゲラニオール(~10%)、ネロール(3%)
脂肪族炭化水素類:ノナデカン(~4%)
エステル類:酢酸ゲラニル(~1%)

大変多くの成分でできており、400~500種類もの成分が識別されています。複雑で強烈なインパクトをもたらすローズの香りは、たくさんの成分によって成り立っているのですね…!

なかなか手に入れるのは難しい精油(高価だし)ですが、
・ローズの持つ情緒安定の作用は、ネロリ、ジャスミン、メリッサとともに効果的!
・肝臓への浄化作用は昔からの使用法で、病気の回復期や、美容や健康のために使用していく価値のあるもの。また肝臓を酷使していると感じるときや、疲れがたまっているときにも有効です~

次回もフローラル系をつらつらと~
体調にはお気を付けください★
では、Au boir★(*'ω'*)

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