【短編小説】喫煙所で、平和は遠いなとつぶやく
有事の際は、迎撃ミサイルを陸上はもちろん海上、加えて空中からも発射する用意ができています。もちろん、核対策としても有効です。
街頭でもらったビラには、ふざけたことが書かれていた。
「ばかかっつーの。核が発射されたら、そりゃもう本気の殺し合いだろ。だったら、それ迎撃し損なったら終わりだぜ」
小早川はタバコに火をつけながら、ビラをくしゃくしゃと丸めて投げた。
「まぁ、万一さぁ、迎撃できたとして、反撃に核使ったらホントに終わりだよな」
本田は小早川のタバコから一本拝借し