逃げるは恥ではないし役に立つ

ごめんなさい。パクリから入ってしまって本当にごめなさい。

というわけで、仕事において「逃げる」ことは非常に大事であるというお話をします。

え、でもこれまで数多くの偉人が「逃げたらだめ」的なこと言ってきたし、シンジ君も「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ・・・」と呪文のように呟いていたし、逃げたらダメという風潮が世の中には溢れているなと感じます。

しかし偉大なる孫子の兵法でも「三十六計逃げるに如かず」と説いているように、三十六ある戦略のうち逃げる以上に良い選択肢はないと言ってます。

私も外資系企業のマネージャーとして何人もの若手を見てきました。中には仕事のプレッシャーに耐えきれず、体や心を壊してしまったメンバーもいました。

あるメンバーはどうしても現在の業務が自分に合わず、半ば逃げ出すようにプロジェクトをお休みしたメンバーもいました。これまでも優秀と言われていたメンバーでしたが、色々と無理をしていたようです。それに早く気づけなかった私もいけなかったのですが、さらに衝撃的だったのはプロジェクトの責任者から言われたある言葉でした。

「若いうちから逃げていては逃げ癖がついてしまう。その人のためを思うと今逃げるのはよくない。とっとと連れ戻してくれ」

という趣旨のお話だったと記憶しています。

その言葉を聞いて無性に腹が立ったのを今でも覚えています。

「その人のためを思って」という言葉は、大抵その人のことを思っていないセリフです。

本人のことは本人しかわかりませんし、逃げ癖がついてしまうから良くないというのはその責任者個人の考え方・価値観であって、人に押し付けるものでも何でもありません。

もう全力で拒否して即プロジェクトから離任させたのを覚えています。

その後、結局そのメンバーは自分のやりたいことをやります!と前向きに会社を去りました。

私はそれでいいと思っています。

まだ若くてこれが1社目という若手です。違うなと思ったらどんどん辞めて違うことをやったらいいと思います。逃げたい時は逃げればいいのです。「石の上にも三年」は今の時代にはもはや当てはまらない古めかしい考え方かなと思います。スピード感溢れるこの世の中、三年あれば何だって他のことができちゃいます。

自分の体、心を壊してしまうくらいであれば、むしろ積極的に逃げるべきだと思いますし、マネージャーとしてそれを応援します(私的には)。

これがまた歳を重ねるとどんどん逃げ場がなくなっていきます。いや、正確にいうと逃げ場はあるのに自分自身で逃げ道を塞いで鍵をかけてしまうとでも言いますか・・・

小さい子供がいるから休むわけにはいかない、これまで積み上げてきたものがあるからそれを放りだすわけにはいかない、こんなに昇進もして上司から期待されているから頑張らなくてはいけない、、、どんどん自分自身で積み上げた荷物が重くなってきて逃げようにもすぐ逃げられなくなった人も見てきました。

また、逃げずに頑張って立ち向かっている人もたくさん見てきました。家庭があるはずなのに、連日深夜2時3時まで働き続けてきた超人のようなメンバーもいました。確かに逃げないことで何か得られるものもあったかもしれませんが、同時に失っているものもあるんじゃないかな・・・という思いで見てきました。

結論、体や心を壊してまで働く意味のある仕事はありません。

大臣も気づけばコロコロ変わる世の中です。それでも日本は、世界は回り続けています。所詮自分の代わりなんてどこにだっているという考え方で過ごした方が、だいぶ精神的に楽になると思います。そう、逃げてもいいんです。

ひょっとすると「逃げる」という言葉自体がネガティブで良くないのかもしれません。無数にある選択肢の中で今とは違う選択肢を選んでいるだけです!

というわけで逃げるは恥でも何でもありません!かつ役に立ちます!タイトルパクってすみませんでした!

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