ズバリ!企業が採用したい人はこんな人!
はい、私も外資系企業のマネージャーの端くれとして、これまで多くの新入社員を面接してきました。
また、人事の方と一緒に「入社して欲しい人物像」を考えたり、そのための面接のテーマを考えたりと、半分人事に足を突っ込んで活動してきた経緯もあります。
そんな私が至った結論、採用したい人物をズバリ言うと・・・
「自分が一緒に働きたいと思う人」
です。
「えー、結局それかよ」という心の声が聞こえてきましたが、はい、結局のところそれなんです。
採用面接官をやったことある人なら最終的にはその境地に至るのではないでしょうか。
もっと適正とか、ストレス耐性とか、定量的に評価したほうがいいんじゃないの?と思う方もいるかもしれません。
そもそも人を定量的に評価したければ、面接なんてせずにペーパーテストとか心理テストだけで採用すればいいはず。それではいけないから面接するんですよね。
しかし、短時間の面接で相手の本質を知ることなんて土台不可能ですし、口から出まかせや嘘八百を並べることだってできます。正直エントリーシートに書いてある内容や面接で話している内容自体にそこまで意味があるとは思っていません。
ではなんで面接するのか?
それは「この人と一緒に働きたいかどうか」、そこを見極めるためです。
面接では一応評価基準みたいなものがあって、それに沿って5段階で評価したり点数をつけているところもあるかもしれません。でも、その評価とか点数とかって結局面接官の主観ですよね?
そんな主観で通してしまっていいのか?もっと公平に評価したほうがいいのでは?と思う方もいるかもしれません。
そのために複数人で面接官を担当したり、面接のプロセスが複数あるのだと思います。確かに一人の主観で決めてしまうのはいささか不公平感というか、当たり外れがひどい気もします。
くどいですが、短時間の面接の中で知れることなどたかが知れています。ただ、直感で「この人と一緒に働いてみたいか否か」は感じ取ることができます。むしろ「その人と働きたいと思うか否か」以外に選びようがあるのか聞いてみたいです。
さて、その人と一緒に働きたいかどうかを判断するためには、その人の「価値観」を知れるような質問をします。
何らか学生時代に頑張ってきたことがあったなら、「なぜそこまで頑張れたのか」「なぜそれをしようと思ったのか」「なぜ途中で諦めなかったのか」など、「なぜなぜ」を繰り返していくとその人の価値観にたどりつけます。
煉獄さんが猗窩座と初対面の際、「初対面だが俺はすでに君のことが嫌いだ。君と俺とでは価値基準が違う。俺は如何なる理由があろうとも鬼にはならない」ときっぱり伝えました。
手負いのものや弱者から狙う猗窩座のやり方が煉獄さんの価値観にはフィットしませんでした。そのため煉獄さんが面接官だったら、猗窩座くんは不採用ということになります(←何でも漫画で喩えたがる人)。
これは実際の面接でも同じです。
面接していて「あ、この人とは考え方が合わないな」「この人はうちの会社のカルチャーに合わなそうだな」と感じただけで、別にその人が能力で劣っているとかそういうことでもありません。ただ単純に、自分及び自分の会社に合わなそうと感じた場合は御縁がなかったということになります。
お互いに合わないことがわかっているのに無理して付き合っていくことほど不毛なことはありません。
なーんて偉そうに言ってますが、、、自分自身にも耳の痛い話です。。。
一緒に働きたいと思える人に、果たして自分はなれているでしょうか。
当然ながら面接は、受ける側も同じ姿勢で臨んできます。面接する側も、される側も完全にフラットな立場であって、お互いにこの人と働きたいかを決める決戦のような場であると考えます。そう、お見合いとか婚活パーリーのようなものです。笑
採用面接に限らず、ビジネスの現場では常にそれを判断されています。そう思うと落ち落ち気を抜けませんが(笑)、是非この人と一緒に働きたい!と思える人を目指して今日も頑張りたいと思う今日この頃でした!
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