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子どもの噛みつきについて

保育園、幼稚園、こども園など、子ども同士のトラブルが毎日のようにあります。
噛みつきや引っかきを止めるのは本当に大変ですよね。兄弟同士の喧嘩でもありますね。

今回は、噛みつきについて、研修で学んだことや経験から書きます。2回ほどに分かれると思います。

◯噛みつきは何歳から?

私の勤務していたorしている園では一歳児クラスから見られます。

他の施設ではどうでしょうか?ある本では、幼稚園の3歳から始まる。と書いてあるものあります。

では、何歳から噛みつきが見られるのでしょう?


これは、

関わりが始まる年齢

から始まると言われています。

保育園では、0歳から関わり、生活が始まります。
遊びでは、同じおもちゃを取りあうこともありますが、0歳は攻撃というより泣くことが多いです。

それが一歳児クラスになると、歩行が安定し、探索行動も広がり、心や気持ち、感情の芽生えが見られます。同時に友だちとの密な関わりも増えてきます。

同じおもちゃの取り合いや思いのぶつけ合いが始まります。

幼稚園では3歳から入園しますね。子ども同士の密な関わりを3歳で経験するわけです。

「関わりが始まる年齢」というのは、正しい情報かもしれませんね。

◯どんな時に噛み付く?

これは様々ですが、主にこんな場面です。

・子ども同士の距離が近かった
・朝ごはんを食べていなかった
・嫌なことを引きずってきた
・眠かった
・たまたま隣にいた
・使っていたおもちゃを取られた
・おもちゃが欲しかった などなど。
・歯の生え始めで、痒かった

おもちゃが取られたと言うのは、まだ「かして」と言えないことがあります。言葉でのやりとりがまだ難しく、気持ちを言葉にすることがまだできません。

いやことを引きずるのは、例えば家で怒られた、ママorパパと朝のバイバイがうまくできなかった。なとです。

たまたま隣にいたというのは、人との距離感に敏感で、パーソナルスペースの範囲内に入った子が嫌だと言うのもあります。

◯噛む役割

ここで「噛みつき」について考察します。
人間にとって噛む行為は、主に食事です。食べ物を細かく咀嚼し、胃に届ける。というのが歯の役割です。

歯の形に注目すると、主に

肉食動物

の歯と人間の歯を比べると、まるで違います。先が尖っていますね。

肉食動物はの歯の役割には、食事の他に、獲物を捉える攻撃性があります。

では、

人間の歯

はどうでしょうか?
犬歯以外、先の尖っている歯はありません。攻撃性はないでしょう。攻撃性に特化するのであれば、もっと歯を尖らせて進化したほうが良かったでしょう。

ここでもう一つの役割があると思います。

それは、

ストレスの発散

です。

ストレスを感じると、無意識に歯を食いしばることがあります。これは、交感神経が優位になっていることから、口腔周囲の筋肉も緊張しやすくなり、歯を食いしばってしまうそうです。歯を食いしばることでストレスを緩和しているという考え方もあります。


スポーツ選手には、競技用のガムがあります。これはストレスの緩和やリラックスの効果があるそうです。

噛みつきの役割として、ストレス緩和とリラックスがあるとわかりました。


それでは、子どもの

噛みつきについての考察

をまとめます。

噛み付く場面でも書いたことですが、

・子ども同士の距離が近かった
・朝ごはんを食べていなかった
・嫌なことを引きずってきた
・眠かった
・たまたま隣にいた
・使っていたおもちゃを取られた
・おもちゃが欲しかった などなど。

これはは、子どもにとってストレスのかかっていた状況です。

言葉もうまくまだ扱えない年齢では、噛むことが表現であり、噛むことが、ストレス発散に繋がっているということです。食事として相手を食べるわけではないですよね笑

つまり、子どもの噛む行為も、ストレス発散ということになります。

◯次回

次回は、園での対処法や対策、保護者への対応などについて書きます。


では、また。


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