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最上位目標ってなんぞやという話

目的と手段について話したいと思います。

まずは、全体の願いを最上位目標とします。例えば、保育で、自分で考えて行動できるようになる。という目標を掲げるとします。

次に、手段を考えます。
子どもたちひとりひとりの発達や特性に応じて、子どもが自発的、主体的、意欲的に行動できるような環境を考えます。


保育では、遊びを通して、表現することと、学ぶことを第一とします。


子どもが自分で行動できるとは、大人が主導で一方的に教え込むことではありません。意欲的に行動できる環境に子どもが自ら働きかけることをいいます。



そのため、人的環境、物的環境、空間的環境の3つ。
あと私は時間も環境の一部であると思います。
この4つの環境から子どもたちの発達を支えていきます。


以前「心の教育」について触れました。
ある学校での食器の片づけができていない話。

あれは、空間的問題、物的問題が子どもたちの育ちを阻害していました。


動線を見直し、空間を空け、片付ける位置や物の配置を変えるだけで、スムーズになりました。


なにか問題が起きた時に、すぐに「心の育ちの問題」にしてしまうのは、思考を放棄している気がします。


育ちを促していきたいときも、同じように環境をどのように変えていけば発達を促せるのか?と環境設定を考えるといいですね。


そうしないと、手段が目的化となってしまいます。最上位目標はどこにあるか?と常に頭に置き、そのために必要な最適な手段を考える。ここが大切なのだと思います。


この話は、麹町中学校での取り組みで有名になった工藤勇一の考え方から、お話しています。

教育現場に対する疑問や、問題への最適解、子どもにとっての民主主義(多数決は必要か?)、最上位目標についても詳しく書かれています。
よかったら、工藤勇一先生の書籍もご覧ください。


では、また。



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