ケーキ屋さんになりたい
みなさんおはようございます。最近娘がよくケーキ屋さんになりたい、と言うようになりました。子供の夢としてケーキ屋さんはよく聞く話です。これを聞いて思ったのが、良い夢を持っているということです。少なくとも私が子供の頃、将来こうなりたいといった夢はありませんでした。少なくとも全く記憶にありません。それがわずか4歳の娘がもうそんなことを言うようになったか、と思って嬉しく思ったものです。
こうなったら親としては全力でサポートしたいものです。ただケーキ屋さんといっても現在では様々な能力が求められる時代なので、それにふさわしい人物になって欲しいと思います。
よくそんなことよりたくさん勉強していい会社に就職してほしいと思う親は多いことでしょう。しかし私はそうは思いませんでした。家族も大学へ行かせたいと思っています。ただ私自身無理して大学に行く必要はないと思っています。そうなるとここで意見の食い違いが起こり、喧嘩になることも珍しくありません。
そんな娘にはこういう提案をしたいです。ケーキ作りと学問を両立させてみろ、と。そんなことできるはずがないと思ったあなた、考えが浅いです。十分両立させる方法があります。現に私の大学の先輩は今喫茶店を経営しています。ということは大学へ行き、それと同時にパティシエの勉強をすればいいことになります。
じゃあどうやったらそんなことができるのか?それは大学選びとダブルスクールで達成できます。まず大学も少ない授業数で単位が取れて卒業できるところを選びましょう。私が卒業している大学は総合大学でいろんな学部がある、大阪にある中堅の大学でした。そこへ行き、1年時と2年時に授業の大半を消化し、3、4年を楽に過ごすことができるようにしておけば、3年時から料理の専門学校に通うことができるようになります。こうすれば大学卒業の資格とケーキ作りの能力が同時に得られます。
であれば学部選択も重要です。まあ最も良いと思われるのは経済学部で経営学を学ぶことでしょう。ケーキ屋さんになりたいなら、自分で店を切り盛りできなくてはいけません。そんな経営能力を磨ける土台を作れるのも大学です。大学では経営を勉強し、専門学校では料理を勉強する。これが両立できれば、かなり優秀なパティシエになることができます。まあ大学の3、4年時は授業もかなり少なく、時間もたっぷりあります。その時間を有効活用しない手はないでしょう。
いずれにせよ、子供がこういった夢を持っていれば親としてもそこに導いてあげる方法を考えるのも楽になります。幸い自分が大学を卒業しているため、その大学が適切かどうかもアドバイスできます。無理に難関私立や国公立を目指す必要もありません。中堅どころで十分です。むしろ難関大学を目指すと授業についていくだけで多大なエネルギーを消費します。かなり頭の良い人であれば、中堅の大学に通い、それこそ奨学金が得られれば、いろいろと好都合です。
しかしここまで娘が親にとって良い夢を持っていてくれたとは、と思って嬉しくなったものです。まあ家族は大学に行けと言うでしょうが、私だったら、娘に祖父母の願いも聞きつつ自分の夢を実現させろ、と言うことでしょう。今やダブルスクールなんて珍しいことではありません。むしろ現場の技術だけ磨いて生きていけるほど甘い世界ではありません。その点ダブルスクールでその分野に必要な知識や技能が得られれば最高のパフォーマンスを出すことも可能でしょう。親としては必要な努力を惜しまないつもりです。今から必要なお金も用意しておくこともできます。
あと余談ですが、娘には自分の店を持つとともに、ブログや動画サイトを使って、ケーキ作りについていろいろ出力できるようになってもらいたいと思います。例えば、手軽なケーキの作り方や、材料が足りない時の工夫、また世界のケーキ事情といった情報提供です。ただ自分のお店を持つだけで満足はしてほしくないと思います。架空のキャラクターで言えば、トルネコのようになってほしいですね。自身の店は持ちながらそれだけでは飽き足らず、自らダンジョンに潜って冒険をする。そして何度倒れてもあきらめずダンジョンに向かって行く。そんな精神力や探求心も持ち合わせて欲しいと思っています。
話が飛躍しましたが、子供がなりたいものということを聞いて私はいろいろ考えました。娘の夢はかなり現実的であるのと同時にとても差別化がしやすい仕事だと思います。ここで、ケーキ屋なんて誰でもなれると思ったあなた、それは差別化を意識していない証拠です。私ならケーキ屋になりたいんだったら、それだけに飽き足らずさらに深みを目指せる人物になれ、と言い聞かせながら応援します。そう、ただのケーキ屋ではなく、究極にまで独創性を高め、自ら出力できる人物になって欲しいと思います。他の業種ですが、知り合いにマッサージ師の人がいます。その人はお客さんにマッサージをするだけでなく、自ら講座を開いてお金を受け取っています。お客さんを相手にする場合一人しか相手できませんが、講座なら受講生大勢を相手に商売ができます。当然得られる報酬も桁違いになります。
このように枠に捕らわれず商売ができれば、そこには無数のビジネスチャンスが転がっています。娘がケーキ屋さんになりたい、と言い出したことで、私としても子育ての方針が決まりました。将来にわたってこの夢を持ち続けてくれるかわかりませんが、どんな大人になろうと最後まで面倒を見る、そういった心構えが親には必要ではないかと思った次第です。実にいい夢を語ってくれました。それならこちらも全力で応援しようではありませんか。
余談ですが、本日は七夕です。保育園の短冊にケーキ屋さんになりたい、と書いていました。その願いを叶えてあげたい、そう思いました。