防災 NHKスペシャルMEGAQUAKE 巨大地震 “軟弱地盤” 新たな脅威 を見て
見ました。
耐震設計だし、時代は進んでるし、阪神大震災のようなことは起こらないとばかり思っていたし、能登半島の輪島のビルはきっと手抜き工事か何かだろうと私は思っていたので、そんな地盤が関係していると知ってとても驚きました。
テレビに出ていた方が、科学で地震の脅威を耐震によって克服したと信じてるけど、それは大きな間違いだというようなことをおっしゃってる方がいらして、本当にその通りだな、怖いことだ、時代が進んだことや地震への備えや危機意識が高まったことによってむしろそれが仇となり、科学信仰ではないけれどもどこかで大丈夫と、耐震や科学を盲信し油断している一面があったのではないかと、痛感させられました。
そして、日本で最も軟弱地盤とされるのがまさかの都内の広範囲にわたる箇所であったこと、そこに人口が最も密集してることなど、恐ろしい現実を突きつけられた気がしました。
以下、内容をざっくりとまとめてみました。
これまでの地震は、柱や梁が倒れることでビル倒壊が起きていた。
しかし能登半島地震の際の、
輪島の7回建てビル倒壊の原因は、
調べたところ杭基礎が損傷が原因だった。
建物を支える基礎の一種コンクリートの強度の高いもので作られている。建物を支えている。
過去日本で杭が壊れて人が亡くなった事例はない。その前例が変わった初めての事案。
そこで見えてきたことが軟弱地盤という地盤の弱さが一因と見られる。
軟弱地盤は、硬い地盤と比べて何倍にも増幅させる。
地盤の揺れやすさを調べた。
揺れの増幅率を調べたところ、倒れたところは揺れが2.5倍以上に増幅される超軟弱地盤の上だったと考えられる。
また杭が引きちぎられる例もあった。こんな例も今までの地震で初めての例だった。そのほとんどが軟弱地盤の上に立っていて、大きな揺れに襲われたことがわかってきた。
軟弱地盤が、ビルの根底から倒壊させることがわかったことで、全国のリスクを洗い出したところ、
日本最大の軟弱地盤が広がっているのが、東京を含む関東一帯。特に川沿い。
結論として日本最大の軟弱地盤に最大の人口が密集していることになる。
もしここで首都直下地震が起きると、現在発表されてる想定では23000人の死者だが、
これにはまだ杭基礎が破壊される軟弱地盤は国の想定に含まれていない。
軟弱地盤が密集する東京は、耐震といえど基礎は含まれておらず、耐震に満たないことがわかってきた。
耐震性の高いビルやマンションを帰宅避難所と想定しているが、これが杭が破壊されて傾く被害が起きる可能性がある。命を繋ぐための避難場所のオフィスビルなどが不足する可能性がある。
暮らしや経済に想定以上のダメージが与えられる可能性がある。
また緊急輸送道路沿いのビルが使えず、救援車用が通れず初動の人の命が救えない可能性がある。
南海トラフ地震は、すでにマグニチュード8クラスのエネルギーが溜まりつつある状況。
ちなみに、能登半島地震は、活断層の連動型であり、活断層はプレート型の自身の陸側のヒビが、活断層であり、この活断層が縦一列に次から次へと連動した結果と言える可能性がある。
こうした活断層が連なる場所は日本に他にもあり、今後もこのような連動型の地震が起こる可能性がある。
以上まとめでした。
私がこの番組を見て、頭をよぎったのが、昔のアニメ、東京マグニチュード8.0だ。
現在のビルは耐震設計だからこんなふうに沢山のオフィスビルが根本から倒壊するはずはないとたかを括っていたからだ。
けれどあの都内の軟弱地盤の範囲の広さを目の当たりにして、高層ビル群の倒壊は起こり得るのだと感じた。
まさにあのアニメにあったようなことが、現実起こる可能性があるのだと感じた。