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旅する力 ー深夜特急ノートー

著者:沢木耕太郎 
2008年刊行 文庫版で382p

「深夜特急」を読んで、著者の沢木耕太郎氏に興味が出てきた。
旅の裏話やこれまでの歩みが書かれていたので、著者のバックボーンを知ることができて非常に興味深い一冊でした。


あらすじ

旅とは何か、なぜ人は旅へと駆り立てられるのか? 冒険と叙情に満ちた紀行文学であり、瑞々しい青春記でもある名作『深夜特急』の誕生前夜、若き著者には秘められた物語の数々があった……。

幾多の読者からの絶えざる問いかけに初めて、そして誠実に応えた〈旅〉論の集大成、著者初の長篇エッセイが本書である。「恐れずに。しかし、気をつけて」これから旅立つすべての人に――。

裏表紙より

感想

  • 著者にとって旅とは何か

  • 著者がルポライターとなるまでの歩み

  • 香港からロンドンまでの旅の裏話

  • 「深夜特急」を書き上げるまでの道のり

  • 旅を振り返って

簡単にまとめると以上のような内容になっているが、とにかく著者のバイタリティーに驚かされた。
若いころから一人旅で日本を巡ったり、ルポライターとなりノンフィクション作品を精力的に書き上げていく。

26歳の時に後の「深夜特急」の元となる旅に出る。これは今と違い国際化前なので旅先の情報なんて限られていただろうし、治安も悪く、海外への旅のハードルは恐ろしいほど高かったはず。
それを好奇心とロンドンまで乗り合いバスでたどり着くという目的意識のみで飛び出していくのは凄まじいの一言である。
やはり、今も昔も何かを成し遂げる人というのは持っているエネルギーがすごい。

「旅にはその年齢にふさわしい旅があるのかもしれない」と語っており考えさせられる。
一つ一つ歳をとっていく中で、後先考えない旅というものがなかなかできなくなってくるのかもしれない。そこは身に染みて感じるので僕も早い内に旅に出てみたい、そう感じさせてくれた。

おわりに

「深夜特急」をもう一度はじめから読み直してみたくなる、そんな一冊でした。

#読書感想文

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