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80_一匹狼タイプの同僚とうまく一緒に仕事を進めるためのコツ
皆さま、こんにちは!
気がつけば、はや2月。ご無沙汰になってしまいましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年までと変わらず、皆さまの職場での人間関係やお悩み解決に少しでもお役に立てるよう更新していきますので、ご意見やご質問がございましたらお気軽にお知らせくださいね。
それでは、2025年1本目。今回はストアカの受講者さまからいただいたご質問への回答からスタートです。どうぞお付き合いください!
質問
私はエミアブルです。
今でも自分の中の指針としている言葉があります。小学校の担任から言われた言葉で、
自分がされて嫌なことは他の人にもしない
自分がされて嬉しいことを他の人にもしましょう
というものです。
社会人になった今でも大切にしており、自分の中ではこの言葉が職場の人間関係構築に大きな役割を果たしています。
さて、先日ドライビングの方が異動で私のチームに加わりました。私は皆と一緒に仕事をすると安心できるので、良かれと思って「一緒にしましょう。一緒に考えましょう」と声をかけましたが、「できるところまで一人で進めたい」とのお返事が。私の声掛けに対して嬉しそうな反応ではなく、周りからの誘い・声がけを断わる人がいるということも、たいへん驚いてしまいました。
数日様子を見ていますが、
聞きたくても聞けないことはないか
何か困っていることはないか
など、やはり気になってしまいます。ドライビングの方と一緒に仕事を進めるには、どのような点に気を配るとお互いに気持ちよく仕事に取り組むことができるでしょうか。
回答
ご質問をありがとうございます。
小学校の担任に言われた言葉を大切に守っていらっしゃるのは素晴らしいですね!嫌な思いをする方がいないように、いつも周りの「気持ち」に関心を寄せるエミアブルの方らしい優しさが伝わってきます。
さて、今回は職場の方と「一緒に」仕事を進めるにはどうしたらよいかということについて考えてまいりましょう。
ご質問者さまはエミアブル。安定した人間関係の中で周りの方と一緒に仕事を進めていると実感できることがモチベーションの源となるタイプです。「一緒に」進めましょう、と言われると安心しますし、嬉しく感じる方が多いのではないでしょうか。一方、ドライビングの方に「一緒に」考えましょうと声をかけても、あまり嬉しそうではなかったということ。
ご質問者さまもお気づきのように、実は、自分が言われてうれしい言葉が相手にとっても嬉しいとは限りません。タイプにより仕事の進め方が違うことが、その一因の一つです。回答に直接入る前に、まずはタイプごとの仕事の進め方の違いから見ていきましょう。
タイプによる仕事の進め方の違い
ひとつの例として、新しいプロジェクトをスタートするケースで考えてみましょう。
①エミアブル
1対1で優しく「一緒に考えませんか?」「一緒に進めましょう」と声をかけてもらえると安心して仕事に取り組めます。
プロジェクトをスタートする前に、メンバーの人柄や考え方を理解したいタイプ。相互理解ができている仲間との安定した人間関係がベースで、チームの中に自分の居場所があると感じることが職場での心理的な支えになります。
「一緒に」はエミアブルの方には存在承認につながる嬉しい言葉です。
②エクスプレッシブ
周りを巻き込んで、とにかく楽しくワイワイと仕事をしたいタイプ。
1対1よりも「職場のみんなで」一緒に仕事を進めることでモチベーションが上がります。「プロジェクトスタート前の懇親会をしよう!」と全員参加のイベントを提案し、全体の雰囲気を盛り上げることに高い関心があります。
③アナリティカル
自分で立てた目標に向かって、一人でコツコツ進めるタイプ。人の影響を受けません。
「一緒に」と言われても「職場の上司や同僚は友達でないし、仕事はそもそも一人でするもの」だと考え、無理に誘うと心の距離を置いてしまうかもしれません。チームでの情報共有がきちんとできていれば納得して仕事を進めていけるので、エミアブルのようにメンバーの人柄や考え方を理解してから仕事を始めることを重視はしません。
一方で、普段は1人で仕事を進める方ですが
職場の雰囲気がギスギスしているか
何かあれば助けてくれる同僚がいると思えるか
で成果が大きく変わるということを理解していますので、必要最小限(限られた時間)の「一緒に」は付き合おうと考える方が多いです。
④ドライビング
自分のやりたいように、スピード感を持って進めたいタイプ。誰かと一緒に進めるのは自分のペースが乱れるので苦手です。一匹狼でもまったく平気なタイプです。あくまで自分のスピード感で自分の責任で進めたいと考えるので、「一緒に」と声をかけられても困惑するでしょう。
ドライビングの同僚と一緒に仕事を進めるコツ
さて、タイプによる仕事の進め方の違いを踏まえた上で、「ドライビングタイプの方と一緒に仕事を進めるにはどうしたら良いか」というご質問に対する回答について、改めて考えてみましょう。
ドライビングに「一緒に」と声をかけても、心は動きません。
まず、「進め方はお任せしますね」と信頼して任せてみてください。そして、「その仕事はいつ仕上がりますか?」と確認後、「では〇月△日にすり合わせをお願いします。」とコミュニケーションを取ってみてください。
プロセスは各自の責任で進める
期日を決めて状況・成果確認をする
というスタンスが良いでしょう。「信頼」を言葉にすることがドライビングの心を動かします。「ひとりで仕事を進める方が生産性が高い」と考えるドライビングに、「一緒に進めましょう」とこまめに声をかけても、響きません。
また、エミアブルの方と比べると、対人関係における距離感が少し長いのがドライビンクの特徴。無理に距離を詰めていかないことをおすすめします。
参考にしてみてくださいね!
お知らせ
4月は新入社員の入社や異動などで職場の人間関係が変わります。あっという間にやってくるこのタイミングに備えて、ソーシャルスタイル理論を学び、新たな人間関係構築をスムーズに進めませんか?
ご興味のある方はストアカにもお気軽にお越しくださいね。皆さまとお話しできますことを楽しみにお待ちしております。