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21_職場での喧嘩の仲裁方法②(ドライビングvsエクスプレッシブの場合)

皆さま、こんにちは。
今回もいただいた質問にお答えします。前回に続き、今回も喧嘩を収拾する方法についてです。どうぞお付き合いください!

【質問】
職場の上司がドライビング、同僚がエクスプレッシブです。
上層部から降りてくる会社方針と現場の声に乖離があることも多く、この二人が喧嘩をしてしまうと、収拾がつかなくなりそうでひやひやします。

周りはどのように対応をすればよいでしょうか?

【回答】
ドライビング、エクスプレッシブ共に自己主張の強いタイプ。お互いに主張し始めると、収拾がつかなくなります。周りで見ていて、ハラハラすると思います。
対応を一緒に考えていきましょう。

ドライビングもエクスプレッシブも自己主張は強い

まず、エクスプレッシブは、喧嘩をすると自己主張と感情表出が同時に強く出ます(怒り狂う)。そして、感情を出し切るまで自己主張を続けます。途中で、自分でも何を伝えたいのか訳がわからなくなることもありますが、周りの対応としては、「感情・気持ち」を最後まで聞ききってあげることが大事です。

対してドライビングは、自己主張は強く出ますが、喧嘩をすると感情表出はぐんと下がります。もともと感情表出が低いタイプですが、さらに低くなり、言葉数も減ります。言葉数が増えるエクスプレッシブとは正反対ですね。

ドライビングもエクスプレッシブも自己主張が強いタイプですが、言葉(感情)を振り回すか、言葉(感情)そのものが出なくなるかは、大きな違いです。その感情表出の違いをふまえて、喧嘩をした時の対応を考えてみます。

周りで見ていると、エクスプレッシブが感情を強く出してドライビングに詰め寄っているように見えるかもしれません。でも、一歩引いて観察すると、エクスプレッシブの主張は感情に振り回されて理論的ではないことが多いのがわかると思います。

一方的に言われているように見えるドライビングは、実は言いたいことを端的にまとめていて、ここだ!というタイミングで、相手の主張を切って捨てる一言を発します。

この一言が出るとエクスプレッシブは、さらに追い込まれて感情的になり、支離滅裂になっていきます。

 自己主張の強いもの同士の喧嘩は、収集がつかなくなりそうに思えて近寄るのが怖いかもしれませんが、よく観察すると対応策が見えてきます。

対応のポイントは、自己主張の低いタイプの方、エミアブルやアナリティカルに間に入ってもらうこと。

勇気を出して、淡々と冷静に「お2人の主張を整理してもいいですか?」と声をかけてみてください。ドライビングは一言で表現しますが、エクスプレッシブは感情に飲み込まれて上手く表現できないかもしれません。そこをフラットに通訳する意識で「ただ聞く」ことが大切です。

ドライビングの一言には、どのような感情が隠れているのか、聞いてください。エクスプレッシブの言葉に対しては、要点を整理すると、一体何を言いたいと思っているのかを聞いてあげましょう。

自己主張がぶつかっている時に、自己主張の控えめな方に仲裁に入ってもらうことで、当人同士の気持ちに少し「間」ができます。1対1で直線的にぶつかり合っていた主張が、第三者の仲裁で三角形を描くイメージでしょうか。

ドライビングは、エクスプレッシブの主張から感情が抜けると理解がしやすくなります。エクスプレッシブは自分の主張を通訳してもらえたという安心感で、自分の感情を俯瞰して見ることができるようになります。

こうして噛み合わなかったお互いの主張を、少し聞くことができるようになれば、喧嘩は収束に向かっていきます。

言葉(感情)表出の方法が異なることを理解した第三者の仲介、試してみてくださいね。

本日もご質問ありがとうございました!また職場でのコミュニケーションに関するご質問がありましたら、お気軽にお知らせくださいね。

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