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自然農・不耕起栽培を選ぶ理由
私は、知識ゼロから研修を経て2024年6月に農家になりました。
今回は、ざっくりと研修〜農園開園までをご紹介します。
自然農・不耕起栽培を始めたきっかけ
一番の理由は、畑の景色です。
自然農の畑は一目でそれとわかります。他の農法に比べて草が茂っていて土の茶色がほとんど見えません。
虫や草を敵視しない寛容な考え方や、人が生活する中で自然に手に入る恵みを畑に施し健康な作物を得るミニマルな方法に魅力を感じました。
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ブログの目的
美味しく野菜を食べるには、自分で育てる。または、育てた人や栽培法などのストーリーの浮かぶものを選ぶことだと思います。
私が育てた野菜がどのようにして食卓に届くのか、その過程を感じていただきたい思いで、noteを始めました。読者の皆さんに、畑と野菜の成長を一緒に見守っていただけたら嬉しいです。
2年半の栽培記録
初年度の試行錯誤
研修先の畑の一画からスタート。肥料を使わず、刈った草や藁を敷いて観察しながらの栽培でしたが、予想以上の収穫に感動しました。おそらく最初に耕してスタートしたことで前年までの養分があったのでしょう。育てたというよりも「育った」という印象でした。
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研修2年目から就農まで
2年目の生育状況は、1年目に比べ落ちました。色んな本や実践者の話通り環境が整うまでには時間を要するとのことで、できる限りのことをしつつ「待つ」というなんとも難しい状況でした。
就農後の販売をイメージして、年間通して何が良く育つのかとたくさんの種を蒔き、苗を植え、気候に適した品種を見つけるべく200種以上は試しました。栽培スケジュールの確立とデータ取りに徹し、少しずつ自分の中での鉄板の品種を確定させてきました。
畑に興味を持ってくれる方々も少しづつ増え、今は大切なつながりができています。
農園の目標 自分なりの百姓を目指して
年間を通して野菜セットを組めるだけの栽培を確立することが最初の目標です。しっかりと営農が成り立つことが示せれば、農に興味ある方に対し自然農・不耕起栽培の選択肢を提示でき、地域の魅力にもなると思います。
また、私自身にできることが増えていくことに喜びを感じますので、今後は米作り、養鶏、果樹なども取り組んでいきます。