「私」を大切にする人と「私たち」を大切にする人のモチベーションスイッチ
今回は、人のモチベーションの上げ方の話です。
人によって何によってモチベーションが上がるかは異なります。
個々に違いはありますが、人を2つのタイプに大別した際にモチベーションの傾向があるので紹介します。
上手に使い分ければ、あなたの周りの人を動かすことに役立ちます。
人は、「私」を大切にするタイプと「私たち」を大切にするタイプに大別することができます。
前者「私」を大切にする人は、私個人をベースに物事を考えて行動する傾向があります。
どちらかというと、論理的思考で人と打ち解けにくく自信家、と言われます。
後者「私たち」を大切にする人は、私たちをベースに物事を考えて行動する傾向があります。
どちらかというと、感情が豊かで人と打ち解けやすく世話焼き、と言われます。
コールドリーディングの石井裕之氏によれば、
「私」タイプの人のモチベーションのベースは、「自己実現」
「私たち」タイプの人のモチベーションのベースは、「一体感」
(『ビジネスコールドリーディング』石井裕之 日本実業出版社)
個人の目標実現のために行動するタイプと、みんなとの一体感のために行動するタイプで違いがあるのです。
そのように分けてみたうえで、両タイプのモチベーションスイッチを考えます。
褒め方
「私」タイプ・・・「あなたじゃないとできなかった」と個人の能力を称える。
「私たち」タイプ・・・「みんなのために助かった」と感謝を表す。
頼み方
「私」タイプ・・・「あなたにしかできない」と唯一の存在を強調。
「私たち」タイプ・・・「助けてもらいたい」と助けたい気持ちに訴えかける。
叱り方
「私」タイプ・・・「あなた自身がよくわかっているだろうから、次に期待する」と期待をこめる。
「私たち」タイプ・・・「みんながやる失敗だから、遠慮せずに相談して」と連帯感でフォロー。
今回は、「私」を大切にするタイプの人と、「私たち」を大切にするタイプの人とで、モチベーションのベースが違うという話でした。
タイプ別に相手を尊重したモチベーションスイッチを押してあげましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【参考文献】
『ビジネスコールドリーディング』(石井裕之 日本実業出版社)
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小林いさむ|公認心理師
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