謝り癖は自分の価値を下げてしまう
今回は、人から見下されてしまう行動についてです。
人から見下されるというのは、当然良い気分ではありませんし、それが続くとメンタルにも悪影響します。
自分が癖のようにてしまうことで、結果として相手から見下されてしまう行動があります。
せめてそのような癖だけでもやめたいところ。
自分の価値を下げてしまう癖の一つと、その理由について説明します。
「謝り癖」
これは自分の価値を下げてしまいます。
明らかに自分に非がある場合は、潔く謝るべきです。
しかし、何かにつけて条件反射的に「すみません」「ごめんなさい」と謝る癖のある人がいます。
これは、人間関係を悪化させてしまう要因です。
目の前の人が謝ってばかりいると、人は徐々にその相手を見下すようになりかねないからです。
謝ることで自分が少し楽になるのかもしれません。
自分を下に置けば、相手との要らぬ衝突をせずに済むのではないかと思って。
しかしながら、人間は謝ってばかりいる相手に対して、「引き下げの心理」というものが働きます。
相手の価値を引き下げることで自分の価値を引き上げようとする心理です。
実際には価値は低くないのに謝ってばかりいる相手に対して、だんだんそう思うようになるのです。
これはお互いにとってちょっとした依存関係であり、不健康な状態と言えます。
条件反射的に謝る癖をやめる一つの工夫は。
「ありがとうございます」と代わりに感謝を伝えることです。
相手がミスに気づいて指摘してくれた、助言をくれた、自分が気づかないことに気づいて動いてくれた。
そのような時に「すみません」ではなく、「ありがとうございます」と伝えるようにするのです。
人は感謝されると気分が良くなります。
また「自分が助けた相手」であるとあなたのことを認識すると、あなたに対して情が湧く心理があります。
何かにつけて謝らずに感謝を伝えてみましょう。
今回は、謝り癖は自分の価値を下げてしまいますよ、という話をしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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小林いさむ|公認心理師