人から応援してもらいやすくなる心理効果
今回は、「人から応援してもらいやすくなる心理効果」を1つ紹介します。
何かに打ち込んで成果を出そうとしている時に、人から応援されるのとされないのとでは、モチベーションに大きな違いが出ますよね。
人からの同情を得て応援されやすい状況がありますので、お話したいと思います。
人から応援してもらいやすくなる心理効果に「アンダードッグ効果」があります。
弱い立場、不利な立場などの劣勢の立場に置かれた人の方を応援したくなる心理です。
日本語にすると「負け犬」効果となり微妙に意味がずれますが、劣勢の立場に同情心が集まり応援したくなるということです。
よく上げられる例は、
スポーツの弱小チームがひたむきに頑張って勝利に向かっていく姿(スポーツ漫画でよくあります)。
マラソンでコンディション不調の中、最後まであきらめずに走り続けるランナー。
選挙で当選しないだろうと思われていた人の懸命さに有権者が心打たれて逆転当選する。
アンダードッグ効果を生むために必要な条件があります。
① 弱い立場
弱い立場なんだけど、頑張っているんだけど、それを明かせない。
強がってしまうと、周りから気づかれませんし、応援しにくいですよね。
素直に弱い立場を明らかにします。
② ひたむきさ
一生懸命に努力している人に心を打つものですよね。
努力している姿も隠さずに見せられると良いのです。
③ 誠実さ
応援しても裏切られるのなら、応援したくないですよね。
不正もしてはいけません。
アンダードッグ効果について理解したうえで、できればちょっとの努力で大きな応援を得るような、生産性の高いアクションが望ましいと思いませんか?
私の経験をお話しますと、
職場で毎日終わりの時間頃にみんなで掃除をするのですが、各々が自主的に気づいた箇所を掃除しています。
私はよくみんなが使っている電子レンジの中を掃除しています。
すると、やたらと感謝されます。
私からすると、床の掃除機掛けなどのほうが体も動かして大変じゃないかと思うのですが。
他の人の気がつかない、みんなが使っている所をていねいに掃除している姿が好印象なのでしょうか。
あるいは、過去の記事にも書きましたが、一時期毎日朝誰よりも早く出勤して仕事を始めていたことがありました。
頑張っている姿を見られることやオフィスをみんなが仕事開始できる状態(作業準備、エアコンなどの環境)にしておくことで、「頑張ってますね」とよく声をかけられていました。
私としては、実際に早く来ないと処理できない仕事がたまっていましたし、なにより誰にも邪魔されない一人の時間に仕事ができる気持ちよさがありました。
ちょっとの努力で大きな応援を得るような、生産性の高いアンダードッグ行動を見つけるとよいですね。
今回は、人から応援してもらいやすくなる「アンダードッグ効果」について紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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小林いさむ|公認心理師