前に進むためには「動きながら考える」
今回は、前に進むためには「動きながら考える」というタイトルにしました。
物事がうまくいかなくて膠着している時にどうするかという内容です。
相談の仕事をしていると、同じことで悩み続けている方が多いわけです。
毎回お話を聞いても、同じところで立ち止まったまま悩まれている。
同じことをぐるぐると反すうしていて、ご本人も変化を感じられていない。
「どうしたらいいですかね?」
と助言を求められ、私も助言します。
しかしそれに対して、「でも」「どうせ」それをしてもうまくいきっこないと、先に結果を考えて実行されません。
このような時は前に進まないので、シンプルですが「動きながら考える」ことを提案するのです。
当たり前のことではありますが、この「動きながら考える」が大事なので今回その話をします。
「動きながら考える」こと。
何もせずに同じ位置で考えて続けていても、前には進まず変わることはありません。
一歩動いて何かをしてみること。
すると、新しい情報や発見があります。
そして、新たな悩み、考えなければいけない事が出てきます。
それを考えてまた新たに一歩動いて次に進みます。
そこでまた新しいことを考えて新しい行動をして次に進むのです。
行動して目の前のことを考えてまた行動して。
その繰り返しです。
繰り返していると、気がつけば元の位置から進むことができているのです。
動くことで見えるものが変わっていきます。
街中を歩く時に意識して見てください。
立ち止まって見える風景は、2~3歩進むだけで変わります。
距離が変わり、同じ建物でも大きさや高さが違って見えます。
角度が変わり、隠れて見えなかったものが目に入ります。
登山でもそうです。
山は少し歩いただけで見え方や風景が変わります。
山の大きさや視野に入ってくる風景の全体像が変わります。
変化に富んで飽きません。
いろんな景色を追いながら刺激を受け続け、前に進むことができるのです。
そして、それを繰り返していると山頂にたどり着きます。
動いて先に進むことはエネルギーが必要で大変かもしれません。
しかし、同じ場所でぐるぐる思考をしているのもまたエネルギーが必要なのです。
以前の記事でコップの水を心のエネルギーに例えて説明したことがあります。
同じ場所で立ち止まっていても、コップの水が満タンになって元気が回復するわけではありません。
マイナスな事をくり返し考える「反すう」が心のエネルギーを消耗させるからです。
新鮮な情報が入ってこない環境に身を置いたままでは、同じ考えをくり返すループから抜け出すことができません。
そのことがコップの水がたまることを妨げるのです。
動くことで新鮮な情報が入ってきてエネルギーになります。
動いた先々でコップに水を給水するイメージです。
シンプルなことなのですが、「動きながら考える」ということは生きるための本質です。
今回は、前に進むためには「動きながら考える」という話でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【お問い合わせ・カウンセリング】
■小林へのお問い合わせはこちら
小林へのお問い合わせやお仕事依頼など。
■カウンセリングのお申し込みはこちら
カウンセリングについてのお問い合わせやお申し込み。
小林いさむ|公認心理師