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心理カウンセラーの人間学【「考えている」という魔法の言葉の罠】
皆さん、素敵な時間をお過ごしでしょうか?
あなたは、ビジネスの場や人間関係で何か相手から問いかけがあった時に「考えている」または「考えているのですが・・・」と返答してはいませんか?
もし、これを多用しているのなら、要注意です!
思考停止人間になっているかも知れません
今回は、そのことを深掘りしていきます
この「考えている」という言葉は実は、すごく便利でビジネスの現場でも、かなり多様されています
「この案件の対応はどうなっているの?」と上司が部下に問いかけた時に
「○○の案件に対してちゃんと考えています」と部下が返答しました
なので、考えている内容を詳しく聞いてみました
しかし、お世辞にも考えていると思えないほど、内容は薄く到底解決に向かっているとは思えませんでした
おそらく、当の本人は上司に対してのアンサーに「ちゃんと考えている」または「考えているのですが・・・」ということで、その件に対しての対応が完了していることが多くみられます
これは、「考える」と言う言葉はすごく便利で「考える」と言うだけで、その人が行動をおこしているような感覚をおこしている為、あたかも前向きに物事が進んでいる勘違いに陥っていることが原因と考えられます
漠然と物事に対して考えていることで、案件に対してのアプローチが終了しているので、本当の問題解決に向かうことを辞めてしまっていることが多くみられます
はっきり言ってしまうと典型的なできない人です
もしくは「考えている」と「悩んでいる」が混同していることも大いにあります
「考えているのですが・・・」のタイプは「私はちゃんと問題にむきあっているのですが、解決の糸口がつかめていません」と言っているのと同じです
これは「悩んでいる」に分類されます
「考える」というのは問題解決に向かって前に歩き出している思考であり、「悩む」はどうすればいいかわかっていない状態で、「どうしよう?」とその場でとどまっている思考になります
解決策がでていないのですが、それを言うと無能な人やちゃんとしていないと思われるのが怖いので、つい「考えているのですが・・・」という返答をしてしまいます
ただ、相談もないので、上司としては進捗状況が把握できない状況になるので、「どうなっているのか?」と聞く必要があります
そもそも、「考える」というのは問題に対して向き合い、そしてそれによる言動に繋がることが本当に考えていることになります
なので、本当に考えている人は「考えている」という言葉をほとんど使いません
というより、使う必要がありません
その人の言葉を聞いて、行動を見ていれば、考えていることが自ずと理解できるからです
このように「考えている」ことを言葉や行動で表現しているのです
なので、上司からの「○○の案件はどうなっているのか?」という問いかけはほとんどなく、もしその問いかけがあったとしても具体的な対応策を返しています
これはできる人の特徴の一つにもなります
なのでもし、自分自身が「考えている」または「考えているのですが・・・」という言葉を使っていたり、上司などから進捗状況を聞かれる頻度が高いなどに当てはまるのであれば、考えを改める必要があるかもしれません
まず、「考えている」か「悩んでいる」のかを理解して「悩んでいる」のであれば相談することをしましょう
もし「考えている」のであれば、思いつくことを言葉で表したり行動をおこしましょう
そうすることで、自然と評価が上がり信用や信頼につながることでしょう
あなたもこれでできる人の仲間入りです
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