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高校生のときに唯一読んだ小説『アサシン』を久しぶりに読み返してみた。

高校生の頃、ほぼ本を読むことなどなかった中、唯一読んだ小説があります。

新堂冬樹著『アサシン』



読んだ当時、小説ってこんなに面白いのかと衝撃を受けました。
本当に面白かった。



あらすじ

プロの暗殺者として組織に育てられてきた主人公・花城涼。
とある任務でターゲットを暗殺しようとした瞬間、見知らぬ女子高生が先にターゲットを刺してしまいます。

親の仇を刺して動揺する女子高生・リオ。これまで組織に背いたことのない花城が、その瞬間衝動的にリオを助けてその場から連れ去ります。

組織から、警察からの二人の逃避行。次第に惹かれあっていく二人ですが、悲しい運命が待ち受けます。



厨二病の心をガッツリ掴んで離さないこの設定。

「プロの暗殺者として育てられる」「女子高生を助けて一緒に逃げる」

食べ物で言ったら「カレーライス」と「唐揚げ」です。


主人公の暗殺訓練シーンがとにかく格好良い。ストイックなトレーニングシーンに憧れました。


暗殺に適した体型を維持するための食生活が、朝は野菜ジュースのみ、昼はステーキ2枚と大量の野菜、夜は素うどんのみ。(この設定は謎なのですが)

寝込みを襲われてもすぐに動けるように、夜は板張りの床の上で寝る。(この設定も謎なのですが)


高校生の時にドハマリしたこの小説を、ふと思い立ってamazonで購入、再度読み返してみました。

自分もあれからたくさん本を読んできました。厨二病っぽい設定とか、青臭いアクションとかはもういいんです、もう卒業したんです、と当時からの成長を実感したかった。


・・のですが、今読んでも死ぬほど面白かった。


読み終えた瞬間にスポーツジムに行きました。
ヒロインは頭の中で、日向坂のこさかなちゃん(隠れ激推し)で脳内再生しながら読みました。


厨二病は、治るどころか、ステージ4まで悪化していました。


当時から成長していると少しでも思った自分を暗殺してほしいです。



ただこの作品、圧倒的に面白いのは間違いないです。
映画のようなテンポの良さと、ストーリーの面白さ。普段あまり読書をしない方にもオススメです。


厨二病心を忘れてしまった大人にこそ是非読んでほしいです。

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