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『Tokyo Shady.』制作を終えて。

こんにちは、写真練習家の篠山です📷

写真集『Tokyo Shady.』の制作を終えましたので、今回もその制作記をボツ写真で綴りたいと思います(なぜ)。


ちなみに『Tokyo Shady.』は「トーキョー・シェイディ。」と発音します💡

私も最初は「シャディ」とか言っていたのですが(言いやすいので)、正しく「シェイディ」と読んで頂きたいと思います🙏



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『Tokyo Shady.』
主演:  ゆん 
制作: 篠山吉信



2020年11月に『Shady Part of Me』というゲームタイトルが PlayStation® 4  向けに発売されまして、、

面白そうだなと思ってプレイしたのです。

それがきっかけでした←



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Shady Part of Me』は、女の子が主人公のアクションパズルゲームです。

主人公と主人公の影を切り替えて操作して、それぞれが持つ特性(制約)をうまく使ってステージをクリアして(先に進んで)いきます🏃‍♀️


写真なので光と影が存在するのは当然で、もちろん常に意識して撮影してはいますが、影にフォーカスして撮ることってあまり無かったな と このゲームをプレイしていて気付いたのでした💡



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それで、意識的に「影」を使った写真集の制作を決意し、もちろんただ絵的に「影」を使っただけのものでは私(わたし)的には意味がないので、物語としても「影」を扱うものということで組み立てていくことにしたのでした💡



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ただ、今回は人物撮影が思うようにできないかもしれない、という予想と、また、「影」をテーマとするのであれば風景/街スナップ写真の割合を大きくしたものにすべきなのではないか、という考えもあり、風景/街スナップを撮ることからスタートすることにしました。

その初回は 2020/12/20。

主人公の女の子が育った街という設定で選んだ赤羽でした。



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これはその赤羽で自分の影を撮った一枚📷

孤独感を影で表したイメージで、これは本編でも絶対に使うことになるだろうと思ったものでした。



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普段の篠山メソッドからすれば、設定・ストーリーと、それに必要なシーンを完全に割り出してから撮影に臨むのですが、今回はそれを破りました🔨

細かな設定やストーリーを組み立てる作業と並行して、風景/街スナップ撮影を進めたのでした。

その数、実に22回💦

自分の趣味も半分含んだロケ地選びだった撮影もありますが、毎週末のように様々な場所を歩き回りました🚶‍♂️



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主演をお願いした ゆん さんに打診したのも、風景/街スナップを撮り始めたのと同じ時期でした⏰

ただ、細かな設定やストーリーの組み立てがまだできていなかったため、撮影は随分後になりました💧

某緊急事態宣言もありましたし…

本当は風景/街と同じ季節に撮らないと、時刻と影の長さの関係も変化するし、光の色も変化するので、篠山メソッド的にはNGなのですが…笑



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彼女を選んだのは、今回の物語が、年齢的にもキャラクター(状況/心境)的にも振り幅の大きなものになるということが1つ。

もう1つは逆に、人物写真を少なめにして描く想定だったため、彼女でもきっと問題ないであろうということでした💦

というのは、私と彼女の組み合わせでは、細かな状況や心境を写真で表現することを現場でのアドリブ絡めて行うことは難しい(つまり私の下手な説明ではきっとスムースな意思疎通ができない)けれども、大まかな表現に集約すれば振り幅の大きさだけでイケるのではないか、という考えなのでした💦💦



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機材と表現の話をします📷

まず風景/街スナップ撮影は基本的に Sonnar 1.5/50 + Leica M Monochrom の組み合わせで行いました💡

今回は影を主体とした物語であり写真になるので、最初からモノクロでいこうと決めており、モノクロと言えばモノクロしか撮れない Leica M Monochrom だろうというロジックです。

CCDセンサー機であることも重要でした👍

そして全編を Sonnar で撮り切ることも最初から決めていました。



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人物撮影はカラーかモノクロか悩んだのですが、後からモノクロ化しても違和感がないようにと Leica M9 を選びました💡

Rollei Sonnar 2.8/40 + Leica M9 です。

某YouTuber が、Leica のカラー機で撮って自分でモノクロ化した写真と最初からモノクロ機で撮った写真を比べても分からない、などと身も蓋もないことを言っていたので笑

それを信じることにしました←



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フィルムも使いました💡

採用するかどうかは決めていなかったのですが、人物写真のうち大まかなシーンはフィルムでも撮るようにしていたのでした。

Kodak PORTRA 400 + Rollei 35S (Sonnar 2.8/40) です📷

結果的に、カラーのままで使い、アクセントになるように考えて配置することにしました。

ちなみに上の写真は、彼女に Rollei 35 S で撮ってもらったものです💡

念のため 2枚撮ってもらいましたが、両方ともばっちりでした👍



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物語は主人公(一応 美咲遥という役名が設定上はあります)のモノローグに乗せて展開されます📖

そしていつもの通り、その物語には私のメッセージを込めています💡

もう少し正確に書くと、主人公がその物語の中で経験したことをもとに私のメッセージを代弁している、という感じにしています🤔



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物語の設定・ストーリーは、Google Document に文書として書き出していきました。

そしてそれは同時に、主人公をお願いした ゆんさんにも公開していました💡

今どきは普通なのだと思いますが、彼女も私も理系の人間なので、そういったオープンな環境で作業を進めることに一切の抵抗はありません(そのはずです)👍

最終的に、実際の撮れ高と見比べて、当初の設定やストーリーからいくつか変更したりはしましたが💦



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制作上の苦労話をします😵

まずは撮影のテンポでしょうか💦

マニュアルフォーカスのレンズで撮るのは毎度のことなのですが、今回はレンジファインダーであり、フィルムに至っては距離計もないカメラということで…

慣れない機材環境でのチャレンジとなりました。



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砂浜のシーンでは動きのある写真を撮ろうと思い、無理やり頑張りました💧

今どきの顔認識AFの環境であれば きっと簡単なのでしょう…

私の場合は AF環境などよりレンズとセンサーの方が 100万倍重要という考えですので、仕方のない苦労ということになります😣



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人物撮影の時間がギリギリだったという苦労もありました💡

直前の調整になってしまったということもあり なかなか都合が合わず、都合が合っても天気に恵まれず、、

そう、「影」の物語ですので陽が出てもらわないと困るのです💦

ということで、撮影は実質 2日間くらいとなってしまいました。



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セレクトに関して、これは毎度のことなのですが、自分が気に入った写真を必ずしもセレクトできる訳ではない、という点💡

設定・ストーリーを優先して写真のセレクトを行いますので、そこは苦労というよりも我慢ポイントではありました。

人物撮影分に関しては、十分な時間を確保できなかった所もあり、撮った分で何とかした、といいますか、セレクトの余地はあまりなかった感じではあります💦



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あとは、風景/街スナップの撮り足しでしょうか💦

人物撮影に先立って進めていた風景/街スナップ撮影ですが、設定やストーリーを固めたり変更したりする中で、どうしても足りなくなってしまい笑

結構なカットを人物撮影の後に撮り足しました💡

篠山メソッドを破りまくりです💣



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全体としては、今回 100ページに収めようと考えていたのですが、結構カツカツになってしまいました💧

それでもそれは構成作業での話ですので、写真集編集作業自体はダラダラやっても半日くらいで終わったのでした💡


製作業者はグラフィックさんとしました。

MyBook(アスカネット)さんでもいけるように 100ページで組んだのですが、最初から多めに作って希望者にお分けできるようにということで、、💧



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以上でしょうか。

書きたいことは全て書いたと思われます💡



🗼



このコロナ禍で人生が狂ってしまった方も多くいらっしゃると思います。

後遺症で苦しんでおられる方、事業が傾いてしまわれた方、職を失ってしまわれた方…

もちろんそういった方々もとても大変なのですが、私の今回のメッセージは若い世代の方々に対するものとしました💡

未来をいきる彼女たち彼たちにとって、今はとても辛い闇の時間だと思います。

耐えられず自ら光を閉ざしてしまった人もいます。

でも、辛くても諦めず、光を追い掛け続けて欲しいのです。

光を放ち続けて欲しいのです。

そんな想いを込めて制作しました。


この物語をお届けできる日を楽しみにしています。

写真集『Tokyo Shady.』のボツ写真より
モデル:
ゆん
撮影機材: 
Sonnar 1.5/50 + Leica M Monochrom
Rollei Sonnar 2.8/40 + Leica M9
Kodak PORTRA 400 + Rollei 35S (Sonnar 2.8/40)



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