ベトナム、民族文化と生活に触れる旅<ラオカイ省>
<ラオカイ省>黒モン族の集落
ベトナム西北山岳部に位置するラオカイ省、省都ラオカイは漢字をあてると老街と書きます。
ハノイ市内から車で5〜6時間、人気観光地サパは、フランス植民地時代には避暑地として開発されました。
そんな5月のサパを形容すると、一日に四季が存在するという言葉があります。山霧立つ朝は春、青空に太陽が輝る昼は夏、穏やかな午後は秋、ひんやりとする夜は冬。
モン族は昔むかし、長江の中下流域で牛を飼い水田を耕す農耕生活をおくっていました。後に故郷を追われた彼らは、自由な新天地を求めてちりぢりとなり山岳に好んで住む民族になりました。
ベトナム北部山岳地帯に移住したモン族は、重税に苦しみ、主食の米やとうもろこしも十分に採れませんでした。フランス植民地時代にフランス人の避暑地となったサパはもとはモン族が暮らしていた場所でした。
面積が限られる高山の斜面に作られた棚田景観は、地域で暮らす人々の知恵と苦労によって作られたものなのです。
午前中の涼しい時間には、この季節ならではの田植え風景がそこここで見られます。
田植え真っ最中の黒モン族の村にて^_^
上の記事はベトナムの民族文化と生活に触れる旅の途中の記事です。
他少数民族の物語も読んでいただけたら、幸いです🍀