バルカン半島を点々、郷土菓子を尋ねて<アルバニア>
<アルバニア>風に立つ双頭の鷲、英雄聖地クルヤ
ティアラが首都になる以前中世アルバニア王国の首都が置かれていた山間の町クルヤ。首都ティラナから36km、バスで1時間ほどの場所です。
バルカン半島の英雄スカンデルベクがここを拠点に3度もオスマントルコ軍を撃退して、ヨーロッパにイスラムが侵出するのを防ぎました。
クルヤ城に至る細い石畳の道両側に15世紀から続いているトルコ様式のオールドバザールが広がります。
本日のランチは、アルバニア伝統料理の盛り合わせとクルヤの伝統菓子カブニ(Kabuni)。ラム肉、レーズン、ナッツなどとお米をシナモンを効かせて煮炊きしたもの。
追記
アルバニアの英雄スカンデルベクとは
アルバニアの貴族カストリオティ家に生まれるも、父親がオスマン帝国に臣従したために人質となり、イスラム教に改宗させられムラト2世の宮廷に仕えました。
東ローマ、セルビア、ハンガリーと、参戦して、アレクサンダー大王を彷彿とさせる戦上手からアレクサンダー大王にちなんでスカンデルの名を与えられ、アルバニアの軍司令官ベクとなります。
しかし、オスマン帝国がハンガリーの対応に忙殺している機に乗じて、民族独立を求めて反乱を起こし、キリスト教徒に戻ってアルバニアをオスマン帝国軍から守り、25年間に渡って独立を守りました。
彼が関わった戦は無敗。ローマに支援を求めにいった帰途、ベネチア領アレッシオで客死したと伝わります。
カストリオティ家の家紋双頭の鷲は国旗に、5000レク紙幣には肖像が採用されています。
上の記事はバルカン半島の郷土菓子を尋ねる旅の途中の記事です。
他地域の物語も読んでいただけたら、幸いです🍀