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台三線お茶のある風景<美濃>

<美濃>擂茶体験

 美濃は高雄最大の客家集落です。じつに人口の9割が客家とか。

 清治時代、大量の廣東嘉應州鎮の客籍移民が六堆を開墾したことから現在でも客家文化を色濃く残しています。

客家伝統油紙で作る傘

 美濃驛站擂茶館(高雄市美農区成功路)では、客家の三大茶のひとつである擂茶作りを体験することができます。

① 食材(玄米、白胡麻、黒胡麻、落花生)を擂鉢の中に入れて、油がでて深褐色の粉状になるまで擂棒で擂ります。

② 茶粉と小豆を擂鉢に入れて、再び粉状になるまで擂ります。

③ 十分に擂り終えたら、擂鉢を赤ちゃんを抱えるように優しく傾けて、刷毛で丁寧に隅々の粉までキレイに擂茶碗に落とします。

④木さじ一杯から二杯、お好みで擂茶の粉を茶碗に入れて熱い茶を注ぎながらかき混ぜます。

客家の麺は、米粉を原料とした平たい麺 香味野菜やモヤシをのせていただきます

 ほかの民族との争いを避けるため絶えず移動するため、手軽にとれる栄養がとれ、保存食を兼ねられる擂茶は、客家の知恵から生まれたお茶なのでした。

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