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自分のご機嫌、相手に悟らせていませんか?

子育て中、「自分の気持ちをどう伝えるか」「イライラやモヤモヤをどう扱うか」に悩む場面が多いですよね。Omimiかふぇにいらっしゃる親御さんたちには、日ごろから「自分メッセージ」を使って、自分の気持ちを正直に伝えることの大切さをお話ししています。
私自身も、「自分の思いを素直に伝える」ことを意識して日々を過ごしています。

ある会議での出来事

日頃から「自分の気持ちは自分で整えることが大切」と思い、周りに怒りや、悲しみなどの「ネガティブな感情」が伝染しないように心がけています。機嫌が悪くなることがあっても、できるだけ早く自分で立て直す。例えば、昼休みに、公園を散歩してリフレッシュすることや、お気に入りのお酒を買って、好きな料理を作って家族と一緒に食べることが、私の機嫌の取り方です。そうやって、自分の中で折り合いをつけるようにしています。

ところが先日、ある会議での出来事で、改めて反省することがありました。

その場で相手の考えを聞いた私は、「そのようなお考えだと、私のモチベーションは下がってしまいます」と正直に伝えました。自分の気持ちを率直に言葉にすることは大切ですが、少し冷静さを欠いてしまったため、その後、相手は明らかに気を遣った様子で腫れ物に触るような対応になってしまいました。

この時、ふと気づいたのです。
「自分の感情を相手に悟らせて、知らず知らずのうちに相手をコントロールしようとしてしまっていたのではないか?」と。

子育てや家庭でも起きていること

このようなことは、家庭内でもよく起こります。例えば、子どもが思うように行動しなかった時、私たちはつい言葉に出さずとも態度に出してしまうことがあります。
「お母さんはこんなに頑張ってるのに……」
「なんで言うことを聞いてくれないの?」
そう思った時、ため息をついたり、不機嫌な態度を見せたりしていませんか?

それを見た子どもは、親の機嫌が悪いことに敏感に気づきます。そして、
「自分が何か悪いことをしたのかな?」
「どうすればお母さんは喜んでくれるんだろう?」
と、必要以上に気を遣うようになってしまうのです。

これは、無意識に「気づいてほしい」「わかってほしい」と伝えているのと同じこと。親の不機嫌が、子どもにとって見えないプレッシャーになってしまうことがあります。

自分の気持ちを言葉で伝える

だからこそ、私たち大人がまず、自分の気持ちにきちんと気づき、自分で整えることが大切です。「イライラしている自分」を責めるのではなく、
「今は疲れているんだな」
「少し休みたいな」
と素直に認め、その気持ちを相手に伝えてみましょう。

例えば、子どもに対しても、
「お母さん、ちょっと疲れてるから少し休ませてね」
「今は気持ちの整理がつかないから、あとでゆっくり話そうね」
と、落ち着いて気持ちを伝えれば、子どもも不安になることなく安心できます。そうすることで、親子の信頼関係も深まっていきます。


自分の機嫌は自分で取る

自分の機嫌を相手に悟らせて、無意識にコントロールしようとすることは、誰にでも起こり得ます。しかし、他人を変えることはできません。だからこそ、まず自分自身の機嫌を整えることが大切です。自分の気持ちをきちんと認識し、言葉で伝えることで、家族や子どもたちも安心して過ごせるようになるはずです。

大人が自分の気持ちを整える姿を見せることが、子どもたちにとっての良いお手本にもなります。

私自身も、反省を繰り返しながらも、「自分の機嫌は自分で取る」を忘れずに、日々心がけていきたいと思っています。


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