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泣きたいと思う、その瞬間も大切

Omimiかふぇに初めて参加された方の多くは、涙をこらえながらお話しされます。
ときには、涙がこぼれてしまい、「すみません……」と申し訳なさそうに謝る方もいらっしゃいます。

でも、私はいつもこうお伝えしています。
「我慢せずに泣いても良いですよ。」

それまで、ずっと一人で心細かったのではないでしょうか。
子どもの前では泣けない、自分がしっかりしなくてはと思い、頑張り続けてこられたのでしょう。

Omimiかふぇで話をしているうちに、自分の気持ちがこみ上げてきたり、参加している皆さんの温かさに触れたりして、自然と涙があふれる――。
それは、ここが「自分を否定されずに受け止めてくれる場所」だと感じ、安心した証なのだと思います。

泣くことで癒され、そして・・
涙を流すことで心の緊張がほぐれ、感情が表に出てくることで、自分自身を解放するきっかけとなり、気持ちが軽くなることがよくあります。

涙には「癒しの力」もあります。そのため、泣いたあとは不思議とスッキリし、新しい一歩を踏み出すエネルギーが湧いてくることも少なくありません。思い切り泣いていいのです。

その涙は、これまで抑えてきた想いが流れ出す大切な瞬間です。
だから私は、その涙を尊く思い、大切に受け止めたいといつも感じています。

先日のトークショーで、立花高校の斎藤校長先生がこんなお話をされました。
「坂本九さんの『上を向いて歩こう』はとても素晴らしい歌ですが、一つだけ言葉を加えたいんです。それは『泣きたいと思うその瞬間も大切なんだ』ということです。」
そのお話を聴きながら、大きく頷かれた方も多かったように思います。

泣きたいときは、ちゃんと泣いていいんです。

でも、泣けないときもありますよね。
そのときは「泣けない自分」も否定せず、認めてあげてください。
それもまた、あなた自身の大切な一部なのです。

Omimiかふぇは、そんなあなたをそのまま受け止める場所でありたいと思っています。
どうか無理せず、自分を大切にする時間を持ってくださいね。

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