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立方骨の運動療法&機能解剖
今回は、立方骨について。
足部の数多い骨の中でも、評価&治療する優先度が高いのが「立方骨」になります。立方骨の状態がどうあるかによって、足部アライメントが良くも悪くも大きく変わってきます。
実際に、一般の方向けのYouTubeチャンネルを運営させて頂いてますが、立方骨を調整するエクササイズを実践された方からも多くの喜びの声も頂いています。
【コメントの一部を紹介】
自分自身の体でも、立方骨の運動療法やアプローチを行った前後では足底の付いた感覚が違いますし、毎日足部のケアとしての取り入れたい内容を今回は紹介をします。
自分だけに限らず、実際に「立方骨のアプローチ」を実践された方には実感して頂けています。
マガジンとしては…
理学療法士・インストラクター・トレーナー向けの内容なので、エクササイズだけではなく、「なぜ大事なのか?」「どこを目指してアプローチするのか?」といったところまで、より詳しく解説をしていきます。
では、本題に入ります(*´∀`)
立方骨に問題が起こる理由
立方骨に問題が起こる理由ですが…
外側荷重によって、股関節や膝関節も外側が過度に突っ張った状態になったり、関節可動域制限に繋がったりするわけですが、これも外側の構成体をしっかり使って支持しているとは言える状態ではなく、外側の組織の張力などに頼ってどうにか姿勢保持をしている様な状態と捉える方が無難です。
足部に関しても同様に…
立方骨側ばかりに荷重が掛かる頻度が多いと、立方骨側で支持することが出来なくなってきます。その結果として、外側で支えていたはずの荷重が外側で支えられなくなり、足部全体として不安定さが増します。
姿勢保持とかも同じですね。
骨盤前方シフトさせた姿勢で、腸腰筋の遠心性収縮を使った姿勢保持してても、腸腰筋が機能しなくなると、筋肉の張力や靭帯性の保持に頼り切った状態になることは参考書とかにもよく書かれてある内容です。
実際に、足部の土台といえば…
踵骨になりますが、足部アプローチや運動療法を行っていく上でカギになることで間違いないのが「立方骨」への介入になります。
立方骨のアプローチの順序
【立方骨の評価ポイント】
①小趾外転筋の硬さを確認する
②足底から内側と外側の高さを確認
③荷重位で立方骨の下側に指を入れる
④第5中足骨頭&第5中足骨底
【①小趾外転筋の硬さ】
小趾外転筋の硬さをシンプルに確認しましょう。
立方骨が下制している人は、小趾外転筋がタイトになっています。
【②内側&外側の高さの確認】
これめっちゃ大切。
足関節を前額面から見た時に、内側と外側の高さを評価します。ほとんどのケースで外側が下がって、内側が上がっているケースが多い。
特に、足関節背屈をさせた状態だと足底が伸張されるのでより分かりやすく確認ができます。
【③荷重位で立方骨の下側に手を入れる】
荷重位の状態で、立方骨の下方に手を入れます。
外側荷重の状態でも、立方骨がしっかり持ち上がっている方なら、指も抜けますが、立方骨が下がっている方なら圧迫感や指が抜きにくいという状態になります。(主観的な評価ですが…)
【④第5中足骨の評価】
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