6. 【イタリア編】イタリアってどんな国?③
Buongiorno a tutti!
イタリアってどんな国の第3回は食事と文化についてのお話です!
いや〜、文化と食事というイタリアをイタリアたらしめる部分ですね〜
前回の記事はこちら↓
・イタリアは実は新しい国!?
そもそもイタリアって今の国土になったのがめちゃくちゃ最近だと言うことはみなさんご存知でしたか?
以前ご紹介したブーツの形になったのは1861年、実は現在の国土になってからまだ150年くらいしか経っていないんです。
それまではいくつかの王国が割拠している状態だったのですが、ヴィットーリオ・エマヌエーレ二世というサルデーニャ王国の王様のもと、イタリアの北半分くらいが統一されました。
南半分は両シチリア王国が支配しており、その両シチリア王国を滅ぼしたジュゼッペ・ガリバルディがその領土をヴィットーリオ・エマヌエーレ二世に献上したことでほぼ今のイタリアの形になったというわけです。
(面白いことに、日本ではその頃大政奉還が行われ明治時代への流れが加速していきます。日本も時を同じくして、統一の方向に進んでいくんですね〜、不思議な共通点。)
・イタリアの地域差は日本とそっくり
そのため、イタリアは地域ごとの食事や文化、言語も結構違うんですよね。
方言に関しては言語の回をどこかでやりたいと思いますが、
北海道と沖縄のおじいちゃんおばあちゃんが話す方言くらい違います。
ここも日本と似ていますね。
そしてこの地域ごとの差というのは旅行を面白くする要素の一つでもあります。
北部のトリノやミラノ、中部のフィレンツェ、ローマ、南部のナポリ、シチリアとどこに行っても文化も食べ物も全部違います!
ただし、そういったポジティブな面ばかりとは限らないこの地域差。
・国内での格差
イタリアでは南北問題という大きな問題があります。
産業が発達している北部と比べて南部は移民が多かったり、収入が低かったりとかなりの経済的な格差があります。
だからイタリアでは北部の人は南部を、南部の人は北部を貶す傾向にあります。
北部の人は南部のことをterrone (テッローネ=農民、労働者)と呼び、南部の人は北部の人のことをpolentone(ポレントーネ=ポレンタ食らい ※イタリア北部ではとうもろこしの粉末を水と練って作るポレンタという食べ物があり、そればかりを食べている奴らという意味です)
単語の説明のために単語を説明しなければならない入れ子構造、この先もたくさん起こる気がしています笑
南北の差で言うと同じイタリア人と言ってもかなり雰囲気が変わります。
もちろん容姿だけで判断はできないのですが、
北部 - 背が高め、色白、金髪
南部 - 背が低め、色黒、黒髪
という傾向があります。
これは単に地理的に北部はドイツやフランス、南部はアフリカやアラビア系の血が混ざっているというだけなのですが。
実際に南北の州を訪ねてみると街ゆく人の雰囲気には違いがあると思いますし、それぞれの街の雰囲気もやはり違うなと感じるかと思います。
・パスタ=スパゲッティ??
そして最後に食べ物!
イタリアといえば、パスタ、ハム、チーズが食べ物としては有名だと思いますが、皆さんが食べるあのパスタもこのパスタもほとんどがイタリアから言わせると郷土料理なんですよ。
カルボナーラはローマの郷土料理、イカ墨のパスタはヴェネツィア、ジェノベーゼはジェノヴァの料理なんです。
ところで皆さん、パスタとスパゲッティの違いってなんですか?
日本ではほぼ同一視されているイメージがあるのですが、スパゲッティはパスタの一種です。
なのでマカロニもペンネもキタッラもブカティーニもリングイネもラザーニャもニョッキも全部パスタです。
ちなみにスパゲッティはセモリナ粉と水を使って作った長いタイプの麺で直径2mm程度のものを指します。
こんなのがイタリアには200種類以上あるので、これもいつか紹介したいと考えてはいます笑
まとめ
さあさあ、イタリア概論と思って書いてきた「イタリアってどんな国?」シリーズですが、いかがだったでしょうか?
部分部分で細かく書きすぎて量が多くなってしまいましたが、少しでもイタリアのこと好きになっていただけたら幸いです!
次からはもう少し具体的なものに絞って書いていきますね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
Grazie mille e alla prossima volta!