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29. 【映画編】マネー・ショート 華麗なる大逆転 〜リーマンショックを予見した変人たち〜①
Buongiorno a tutti!
・知りたいような知りたくないようなお金の話
みなさんはお金の知識を十分に持っていると胸を張って言えますか?
最近流行りのNISAやFX、iDeCoのことをどれくらいご存知でしょうか?
残念ながら「会社員として働いて税金と年金を払っていれば老後は国が面倒を見てくれる、余生はハッピー!」という素晴らしい時代は終わりました。
老後2000万円問題という言葉も数年前に話題になりましたが、これからは自分の面倒を自分で見ていかなければならないのです。
日本は今やファイナンシャルリテラシーの後進国となっています。
高校の家庭科の授業で金融教育が始まっているというニュースもありますが、そのレベルで数十年後の社会を生き抜けるのか疑問です。
僕はお金の知識が大好きです。
といっても資産形成などにはあまり興味がなく、興味の対象はもっぱらお金の生まれた経緯や、お金に対する人間の考え方、資本主義などのイデオロギーについてです。
・お金を信じることができるのは人間だけ?
人類の歴史を紐解いた大ヒット作『サピエンス全史』でも、お金にまつわる人類のふしぎな特徴が挙げられています。
それがまさしくホモサピエンスをホモサピエンスたらしめる、「虚構を信じる力」です。
よくある話ではありますが、なぜみなさんは丸くて平べったいだけの金属や偉人の肖像が描いてある紙切れに1円や10,000円の価値があると思えるのでしょうか?
なぜデジタル上の貯金残高を見てお金があると思い込めるのでしょうか?
それは人類全体がそれを(本来価値がないはずなのに)価値があるものだと思い込むことができるからです。
(『サピエンス全史』と「虚構」については、絶対に知っておいた方がいいと思うので、また別の記事でみなさんにお伝えできればと思います。)
前置きがかなり長くなりましたが、今回はそんな人類の思い込みの産物であるお金と、あるものの価値が上がるという思い込みによっておこるバブルについての映画のお話です。
それがこの、
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(原題:The Big Short)
です。
個人的に好きな映画TOP5に入る映画で、5回以上は見ているかと思います。
この映画の面白さをお伝えするにはまず2008年に起きたアメリカを発端とする金融恐慌(i.e.リーマンショック)についてお話をしなければなりません。
専門家ではないのであまり詳しくはお伝えできませんが、いつも通りみなさんの興味を引くことができる説明を心がけます!
ではその説明は次回に。
Grazie mille e alla prossima volta!
☆今日のうんちく☆
日本ではリーマンショックと呼ばれる2008年の金融恐慌ですが実は和製英語で、本来は"the 2008 financial crisis"などと言うそうです。
北米の大手投資銀行であったリーマン・ブラザーズの経営破綻が象徴的な出来事だったため、日本ではリーマンショックと呼ばれるようになったそうです。
実際にリーマン・ブラザーズが金融恐慌を引き起こしたというわけではなさそうです。