【約空想日記】うろこ雲はあいすくりーむに似ている
バスに乗っていた。
ふと空を見上げると絵に描いたようなうろこ雲が出ていた。
「綺麗」とか「感銘」
みたいな上品な気持ちじゃなくて
「え、え、え、うろこ雲!全部だ!すごい!」
って小学生みたいな感想出して写真を撮った。
びっくりするくらい綺麗に撮れないことにふてくされてしばらくうろこ雲を眺めてた。
何度右折しても、左に急カーブしても空全部うろこ雲なことに少しテンションが上がる。
太陽がやたらと視界に入る角度になっても見上げてしまうほどの魅力に少し感動する。
ふと、私の中のラジオパーソナリティが
「それでは聞いてください、"豊崎愛生"で"春風 SHUN PU"」
と曲をかける。
春の歌だけど、なんとなく今の心の温度に近い。
大好きで一時期ずっと聞いていたのに、なぜ好きになったのか、いつから聞かなくなったのか思い出せなくて少し寂しい。
でも、何か素敵な体験をした時。その場に合った音楽が思い付くって素敵な能力。心の中のパーソナリティにはいつまでも現役でいてもらおう。
曲を聴きながらゆられていると、今度はお得意の空想屋がやってくる。
「この雲なんだかアイスクリームをすくう時みたいだな。」
アイスクリーム独特のこの断面が好き。
目の前でアイスクリームをすくってくれるお店はついつい魅入ってしまう。
余談だけれど、私はアイスクリームを"アイス"って絶対に略さないし、アイスクリームをすくうやつの名前は"アイスクリームディッシャー"らしいし、私は大きさ違いで3つ持ってる。これは自慢。
一時期流行した"体温でアイスクリームを溶かすスプーン" あれはアイスクリームの断面が とぅる となるので使いません。
商品はすごく良さそう。
私はカチカチのアイスクリームを採掘するけど。
ちなみにこれはオーストラリアに行った時に見た羊。「君はそれでいいのか?」と思った羊。
多分普通はアイスクリームよりも先にうろこ雲に似ていると思い付く。
多分こっちの方が似ている。
センチメンタルな気持ちになっていたからなのか
「あっ!これも似ている!」
と思ったシロツメクサ。
多分これは似てない。
これは隣に生えていたたんぽぽ。
もう目に入ったもの全てが雲に見えるようになっている。リボンの掛けられた彩やかな花を持った時よりワクワクしたかもしれない。今心が小学生だから。
そのまま息を吹きかけたら、思いの外がっしりと捕まっていてわたげが飛ばなかった。笑った。
うろこ雲を最後に見た時を覚えていない。見たことはあるはずなんだけど。
だから何となく、何となく今回は残しておく。
ひとつふたつみっつよっつと
幸せを数えられるように。
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(本日の学び)
【巻積雲(けんせきうん)】
雲の一種。白色で陰影のない非常に小さな雲片が多数の群れをなし、集まって魚の鱗や水面の波のような形状をした雲。絹積雲とも書く。また、鱗雲(うろこ雲)、鰯雲(いわし雲)、さば雲などとも呼ばれる。
俗称であるうろこ雲・いわし雲・さば雲はどれも秋の季語である。低緯度から高緯度まで広い地域でほぼ年中見られるが、日本では、秋は台風や移動性低気圧が多く近づくため特に多く見られ、秋の象徴的な雲だとされている。
「参考文献」Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/巻積雲/,(2022/06/08)