旅 ときどき 猫
猫に癒される。
最近の自粛生活での楽しみは部屋の窓から見える隣の家の猫と会話をすること。
勝手に“ちゃちゃ”と名付けて気が向いた時に構ってもらう。
前に一人暮らしをしていた家はペットOKの部屋だった。しかし、私は私の面倒を見るので精一杯だ。なので時々道端で構ってもらうくらいが私には丁度良い。
前の家は良かった。最寄り駅の1つ前で降り家まで歩くと、猫たちが集会を開いている通称“にゃんこロード”があった。
学校やバイトで辛いことがあった日、教習所に行き泣きながら帰った日は毎日行って猫たちに話を聞いてもらった。
時々、サラリーマンや学生という先客がいた。彼らもまた猫たちに話を聞いてもらっていた。
猫は人を癒す力を持っている。
旅先でも猫たちは私の知ってる猫たちなのか、ついつい目で追いかけてみる。
1.高知城と猫
高知城でハントする猫。
金魚を見つめる猫を見つめる私、この光景、よくTwitterで見るなとふと思う。
2.沖縄と猫
人をダメにするソファ…にしては硬そうだがなかなかのくつろぎっぷり。
人だったら横にポテチ、前にテレビがありそう。
あとここは飲食店の座席。沖縄の県民性は猫にまで現れていた。
きっとここでご飯を食べることになったらなんの違和感もなく猫たちとシェアしたと思う。
こういう時のために猫が食べてはいけないものを学んでおこう。
3.オランダと猫
道を歩いていたら前に来て コロン となってくれた。嬉しくてめちゃくちゃにたわむれた。
戯れが終わるとミスタードーナツのゴールデンチョコになって帰っていった。
砂糖、小麦粉、卵黄などを練りあわせて粒状にし、乾燥させたもの。カリッとした歯ざわりが、子供たちにも大人気!
4.オランダと猫2
気品溢れる看板猫。
艶やかで凛としてて動作一つ一つに品があった。
観光客から餌を貰う時も前掛けをしてフォークとナイフで食べていそう。
そしてしっかりと客引きをしていた。私もなんのお店か全く分からないがツアーの集合時間さえなければ入っていたかもしれない。
5.イタリアと猫
漫画でよく異世界へ連れていってくれる猫。
アリスで言う時計を持った白うさぎ。
でもこの子は自分でドアは開けられないらしい。
意味ありげに道から出てきて案内されたがドアの前でぐるぐるしてた。
6.イタリアと猫2
教会の植木で眠るにゃんこ。
きっとこの癒しが猫の特権。
もし私が教会の真ん中で眠っていたら逮捕されているかもしれない。いや、それはそうだ。
そしてここではマダムが猫に語りかけていた。
人と場所が違うだけでなんだか形になる。
私もサラリーマンもこの世の終わりのような顔で猫たちに語り掛けていたが、このマダムの周りは御伽噺でも聞かせているような雰囲気が出ていた。本当は日常の疲れや友達との楽しい話かもしれないが。
少し聞きたかった、こんな時英語が分かったら…いや、マダムはイタリア語を話していたが。
きっと今の発明家は猫と言葉が通じる機械を作った方が良い。猫たちは私たちの想像以上に色々な人の人生を知っている。
猫の世界に広報誌があったらこの世界のどの広報誌よりも魅力的だと思う。いや、でも最近のちゅーる事情や日当たりの良い空き地紹介が大部分を占めるのだろうか?
そんな話を今日も私は向かいのチャチャに話すのだ。
総猫回数…28回
にゃんこ…2回