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心にオネェを、唇に色を

普段メイクは5分で終わる。
アイシャドウは好きでこだわりがあるけど、口はひとつだからリップは1本。

そんな私のリップ事情。

1.「私に足りないと思うもの募集」

「プレゼント何が良い?」

と聞かれたら言う言葉。
誕生日やクリスマスがすぎる度に私に足りないものは無くなっていき、その人の考えや意外なおすすめが聞けたりする。

優柔不断で決められない、欲しいものが素直に言えないそこのあなた。ぜひ使って下さい。

ちなみに20歳の誕生日にもらったものがこれ

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「なるほど、私の唇には色が足りない」

確かにそれまでプレゼントで貰ったグロス1本が私の唇に色を付ける唯一の手段だった。

2.口紅を買いに行く、心理テストを受ける

3本もリップが揃ってしまった(打ち合わせて色考えてくれたそうですありがとう)ため自分でもさすがに自覚をし20歳にして初めてリップを買いに行く。

「リップお探しですか〜?そちら新作の〜」

慣れた話術で新作のリップをおすすめしてくれる店員さん。きっとこの人なら私の唇に色をつけてくれる。

「普段どのようなお色味を使われてますか〜?」
「お好きな色はありますか〜?」
「テクスチャーの好みは〜?」
「スティックタイプが〜?」
「ティントタイプが〜?」
「ツヤ感は〜?」
「ラメは〜?」

聞きに行ったらめっちゃ聞かれた。
純粋に好きな色はラベンダーですって言ったあたりで店員さんの雲行きが怪しかった。
めげずに何店舗か回りましたがあえなく断念。

2.イタリアでオネェ様と出会う

初めてのリップ選びに断念して2年。
イタリア旅行で友達とともに入ったKIKO

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割と各地にあり何店舗か回ったところ、ヴェネチアの駅中で運命の出会い

「身長180~190、細身でスキンヘッド、アイメイクがバッチリな美しいオネェ様」

凄い、全身で  「「「「   美   」」」」   を感じる。
もう美に関して知らないことなさそう。
細胞レベルで美がプログラミングされてそう。

2年越しに聞いてみた
「私にオススメのリッp……」
「あなたに似合うのはこれっ!」

瞬殺のオネェ様、こういうの待ってた!
問題はおすすめされたのが“エレガント”という言葉が似合いそうな紫だったことぐらい。

とりあえずつけてみる。
意外と似合った。多分私がイタリアに住んでたら買ってた。…が、日本でつける勇気はまだなかった。
悩みに悩んだ末に購入を断念…。

3.修行を終え手にしたオペラ

帰国後立ち寄ったドラッグストア、その頃OPERAというブランドのリップが流行ってた。

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何となく手に取った赤色のオペラ、試しにつけてみても割としっくり来た。

私の中のオネェが言った
「私に似合うのはこれっ!」

紫の口紅を購入するのに悩み続けた私。
赤の口紅を買うことへの抵抗はもう無かった。

何店舗もめぐり店員さんと相談し続け、その後2年も購入できなかった口紅。
出会って5分で購入した。

4.心にオネェを

優柔不断すぎて過去に気に入った帽子を購入するのに6年かかった経歴すらある私(逆によく販売し続けていたな…)

自分の欲しいもの、似合うもの、値段 に囚われすぎて買えなかったものはあとを立たず。

これからは心にオネェを飼って、自分の欲しいものに耳を傾けていきたい。

あの時のオネェのおかげで今日も私の唇は色づく。

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しの
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