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超体育会系から就活浪人し光文社に辿り着いた件|光文社新入社員モリーの出版就活

学生時代、ひたすらにサッカーしていた。別にプロになれるとは考えてもいなかった。将来のことは、あまり考えずサッカーしていた。そんな私が、出版社に入社して、今働いているらしい。私の感覚では、数奇な過程を歩んで来たと思うので、誰かの一助になればと思い、ここに記す。

大学入学 〜ひたすらにサッカー〜

高校時代は理系だった。そこから、体育学部に進学した。高いレベルでサッカーがしたかったからだ。サッカーがしたくて大学を選ぶものなのか。しかし、当時は、本気でそう考えていた。

体育学部:脳筋たちの集まり。オリンピアンになる人が、周りに存在。勉強することは、スポーツ運動学、スポーツ栄養学などスポーツに絡めた学問が多い。さすがに、いわゆる体育の授業ばかりではない。最高で週6コマ程度

体育会サッカー部に所属した。いわゆる強豪。在学中に全国優勝と、地域リーグ優勝。しかし、私は一軍の公式戦でベンチ入りしたことすらない。最高到達点は、登録メンバー。

入学当初、将来は体育教員になるつもりだった。日本の未来を担う子供たちを育てていきたいと考えていた。とでも言いたいが、別にそのような崇高な理由はなく、ただ高校の顧問の存在が私にとって大きかったことと、現実的になれそうだったから、志望していた。

1年生から3年生まで、ひたすらにサッカーした。一軍で試合に出るという明確な目標があり、それに向かって自分が着実に成長していくのは楽しい。熱中していた。

3年生の11月になり、いよいよ就職が迫る。少年サッカーコーチや、部の広告枠営業経験を経て、「サッカーをやることが好きであること」を明確に理解した。プレー中のヒリヒリする感じが大好きだ。「サッカーが好き」と、「サッカーをやることが好き」は大きく異なる。

よく言われている「就活は名詞ではなく動詞で選べ」ってやつだ。動詞の好きは、実際にやらなければわからず、見つけにくいので注意。経験を抽象化してみると見つかったりする。

プロになる実力がない私は、どうやらサッカーをやる仕事にはつけないらしい。教師もサッカーに関わることができるが、残念ながらサッカーをやる仕事ではない。同期と就職について話す。

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観に行くたびフィールドに立つ人々は特別だと再確認する

サッカーをやる仕事以外にやりたい仕事は何か。部の同期は、総合商社や、銀行を目指していた。

それを聞いて、そそられなかった。どんな業界が心惹かれるかざっと考える。出版業界だと思った。その時、まだ理由はなかった。私は直感派だ。

就活1周目 〜グダグダ就活〜

 とりあえず、OB訪問してみたり、説明会に行ってみる。話を聞く感じ、直感は正しい気がしてきた。

冬インターンに応募してみた。しょっぱななぜか、某新聞社の5daysインターンの選考を通過した。軽く鼻が天狗になった。けれど、辞退した。部活の練習があった。当時、最終学年で一軍への生き残りを懸けて必死にサッカーしていた真っ最中で、辞退する以外選択肢がなかった。

とりあえず、運よく行けるんじゃね。という思いを持ちつつ、3月になった。頑張ってESを書く。4月、筆記試験だ。試合の日程とかぶった。

さあ、どうしよう。

当時、生き残り争いで新一年生に敗れさり二軍所属。

普通、試合を休む。しかし私は、筆記試験を休んだ。我ながら冷静に意味がわからない。一軍ならまだわかる。二軍なのに、当時の私は何をやっているのだろう。

当時考えていたことは、「サッカーをやり切らなければ、将来後悔が残る」執着って恐ろしい。

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諦めつつ一応送ったメール。適当感が半端ない。失礼なやつだ。

筆記試験を受けられた会社も、筆記で落ちたり、面接で落ちたりした。筆記で落ちた理由は、過去問で対策をしなかったこと。面接で落ちた理由は、面接官視点を全く理解できていなかったことだ。

うーん。厳しくなってきた。ESも締め切られてきた。ここらへんで就職浪人しようと、目論み始めた。

6月、滑り止めとしてESを出していた銀行を受ける。びっくりするぐらいやりたいことが見つからず、「ファイナンス面からサッカーに関わりたい」という謎の志望動機を携え面接に向かう。ちょっぴり健闘するが落とされる。うーん。就活浪人を決意。言い訳は、「サッカーが忙しくて就活に集中できなかった」

親のスネがそこそこ太いという実感があったので、申し訳なさがあったが、許してくれるだろうという甘い考えのもと就職浪人した。一年延ばしたところで来年受かるのかという不安は、なんとかなると考えていた。私は楽観派だ。同期に一年遅れることは、悔しかった。しかし、翌日には、一年自由な時間ができたと考えていた。私は寝ると忘れる派だ。

そこから、11月まで、二軍でサッカーを頑張った。いいチームに仕上がり、何物にも代えがたい経験となった。サッカーに熱中するのも悪いことばかりでない。

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このチームは最高だったと真顔で言える経験

就活2周目 〜経験を生かそう〜

成功は偶発的だけど、失敗には再現性がある。去年の失敗を思い出した。

一番大きな失敗は、面接官視点を考えられていなかったことだ。

私は超主観的就活生だった。

超主観的就活生:自分が全て。想いばかり伝える。「日本のサッカーIQが上がる新書を作りたいから、出版社に入りたい」と主張したこともある。冷静にやべーやつ。著者になれるようにがんばれ。以上。って感じ

「会話はキャッチボール」とよく言われているのに、私は面接で好き勝手ボールを投げていた。相手を正しく想定しない言葉を喋っていた自分が恐ろしい。きちんと業務内容や、立場を想定して、面接官とコミュニケーションをとることが大事だ。

超主観的就活生から、面接官が見え始めて、逆に直感であった出版社にいきたい理由が言語化された。直感には論理が潜んでいる。

志望動機 すごい人と仕事がしたい☆

部の一軍でプレーしている時、人生で一番楽しかった。脳内麻薬出まくり。周りの選手の一個一個のプレーに意図があり、高いレベルのプレーを要求してくる。刺激されて自分の実力以上のプレーが出てくる。初めて関わった将来Jリーガーになる人達はやっぱりすごかった。この時の経験からすごい人とばちばちに仕事がしたい。彼らの要求に応えていきたい。深く様々な分野のすごい人と関わり合うことができる仕事が、編集者ではないかと考えている。

好き勝手に話す場所ではないこと、志望動機を認知できたことにより就活は好転していった。面接でめちゃくちゃに緊張するというメンタルの弱さは最後まで足を引っ張り続けた。←この対策は、最後までまじでわからなかったので、誰か教えてください。

就活2周目は、ESは大体通過した。筆記試験は全部通過した。面接は、一次で落ちたり、二次で落ちたり、三次で落ちたりしながら、幸運にも光文社に内定した。めでたしめでたし。

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