『シン・ニホン』 安宅和人さん✖️高校生読書会44名 イベント前編 シリーズ①
春休みに、総勢44名の高校生が集まった『シン・ニホン』 安宅和人さん✖️高校生 読書会が開催されました!
当イベントの運営サポートには、20名の『シン・ニホン』アンバサダーが参加。最終日には、高校生が10チームに分かれて、『シン・ニホン』を通じて得たそれぞれの思いや気付きを安宅さん本人にぶつけました。
安宅さんへの発表は予定していた2時間を超える白熱ぶり。結果的に3時間半ものお時間を割いてくださった安宅さんには感謝してもしきれません。安宅さんの厳しくも温かい言葉の数々、そしてそれを必死に受け止める高校生。私たち運営チームも大変心を打たれました。
北海道から沖縄まで18都道府県に通う高校生が集まりました
応募告知
是非、『シン・ニホン』の存在を知らない高校生にも来てもらいたいと、twitter、facebook、教育メディア上で告知をした上で、全国各地の高校の先生方に直接コンタクトし、日本全国へと告知の輪を広げていきました。
その結果もあり、私立・公立・国立・通信制・高専の垣根を超えて35の高校から44名の生徒が参加することに!
応募フォームには応募理由に加え、あなたが叫びたい「ここが変だよ、日本!」、「イベントにかける意気込み!」等を書いてもらいました。この場を借りて、その一部を紹介させてください。
「未来を作っていく同世代の人たちがこれまでどんなものを吸収し、これからどんなものを実現していきたいのか非常に興味がある」、「みんなが何を思っているのか、どう行動していきたいのか知りたい」
「私たちは、日本のため世界のために何ができるか?」その答えを知りたいと、他の同世代の高校生との議論に期待を寄せる声が多くありました。
「日本のために何かできるか一緒に考えたい」、「同世代達は日本の現状をどう思っているのか知りたい」、「これから僕たちが背負っていく日本や世界についてより多くの方と意見をぶつけ合いたい」、「議論を通じて、自分の視野や価値観を広げていきたい」
「同年代の高校生と共に、今の社会、これからの社会について幅広い意見交換をしたい」、「今回の読書会の作戦会議を通じてそのような仲間と出会い、共創のきっかけとしたい」
本イベントの最大の魅力の一つは、同世代の高校生たちとのネットワーキングです。
胸に秘めた赤裸々な思いや、本イベントへの熱いメッセージなどを長文に込めて送ってくれた高校生が多く居たのは感動的でした。
また、新しい取り組みとして、開催日を迎える前からラインオープンチャットを使って高校生同士、またアンバサダーと交流できるように企画しました。
60名以上が参加したラインオープンチャットでは、自己紹介で自分の好きなことに加えて、 『シン・ニホン』で好きなフレーズも答えてもらい、当日に向けて交流を重ねていきました。
そんな高校生の「思い」や「やる気」を目にした運営メンバー一同は、「日本の未来を担う若者たちの期待を裏切るわけにはいかない!」と気持ちを新たにしました。
自己紹介: 『シン・ニホン』で好きな言葉
60名以上が参加したラインオープンチャットでは、次々と『シン・ニホン』を読んで心を動かされていたことを知り、改めて『シン・ニホン」の持つ力と参加する高校生たちの意識の高さに驚かされました。
「もうそろそろ人に未来を聞くのはやめよう」、「未来は目指すものであり、創るものだ」、「若さは才能であり、1日1日と目減りしていくリソース」、「日本の若者たちは持つべき武器を持たずに戦場に出ている」
「これからの未来のカギになるのは普通の人とは違う「異人」、人間社会で成功するかどうか、面白いことを仕掛けられるかどうかのかなりの部分は、運、根気、勘、そしてその人の魅力、すなわちチャームだ。
続いての企画は、『シン・ニホン』チャレンジとして、5日間連続で『シン・ニホン』に関する質問に答えてもらう挑戦。これはイベント当日の議論の活性化にも繋がったと実感しており、実施して良かった企画の一つです。
月曜日:日本の未来で変えたいこと(5章&6章)
初日は、「日本の未来について、あなたはどう変えていきたいか」を答えてもらいました。どの答えにも頷きながら、日本がこんな風に変わったら素晴らしいなと妄想を膨らませました。
「好きなこと、やりたいことと思ったことを堂々と言える社会」、「個人の才能の芽が潰されない社会」、「楽しいことを積極的に肯定する社会にしたい」、「若手にお金をかけられる社会」
「誰も他者を否定しないような社会」、「能力のある若手が積極的に登用される社会」、「誰もが未来を作れる社会」、「自身の親世代が人生よかったと思う未来」、「偏見や差別によって若手、異人の才能が潰されることが無い社会」
夢を語れる国「〜をしたい!」そう言った時、「それいいね!」「面白そう!」って帰ってくる方がいいに決まってる
「明るい未来を感じさせる日本への期待」と「現状を変えたい思い」この2つの気持ちが入り混じった投稿が多くあり、きっと日本の未来は明るいと感じさせる瞬間でした。
火曜日:あなたにとって、異人ってどんなイメージ(3章)
『シン・ニホン』のお馴染みのフレーズ、「異人」について答えてもらいました。
・独自の視点や信念を持つ
・仲間を作る、他人にも影響を与える力を持つ
・最後までやり遂げる人
この3つが異人に対して持つイメージのようでした。
「その人にしかない視点で世界をみて、それを実現できる人」、「自分の信念に従って行動出来る人」、「他人と違うことを強みにできる人」、「自分が常に熱中できる事柄を持ち、探究していく人」、「自分のやりたいこと、独自性を貫き、一緒に仲間をつくっていく人」、
「自らの正しいと信じたこと、好きなことを突き詰め、最後までやり遂げようとする人」、「結果が分からずリスクがあっても魅力的だと思う事に取り組める人」、「自分の好きなことを変態的に行い、その行動が他人に及ぼす影響を知っている人」
「高い専門性を持ちながらも広い視野で物事を考え、断固たる価値基準を持って新しくて面白いことをする」、「人に流されない軸を持ち、社会を変えていく人」、「世の中を変えている感で興奮できる人」、「既存のものを独自に進化させる人」
以上通り、様々なタイプの異人が出てきました。参加者の姿を見ていると、頭の中で考えていたことや普段感じていたことが言語化することで、「自分が目指していきたい姿」が少しずつ明確になってきたように感じられました。
水曜日:あなたが思う日本の強みは?(2章)
高校生から見た日本の強みについて答えてもらいました。『シン・ニホン』に度々出てくるフレーズ「妄想力」ですが、「日本人はその妄想力を持っている」と答える人が多かったです。
特に、現代の日本文化を象徴する日本のアニメや漫画、そこに共通するクリエイティブな思考や表現さが日本の強みであると評価する人が多く、印象的でした。5日間で最も多い34名の高校生が答えてくれました。
「アレンジでオリジナルを超えたものを作り出すところ」、「クリエイティブなものを作るための妄想力」「アニメや漫画文化などの妄想を形にする力」
「それぞれの与えられた仕事をしっかりこなす力」、「世界に誇れる信頼性の高さ」、「細かく繊細なものを作り上げる技術」、「様々な文化を受け入れる寛容性」、「真面目なところ」、「治安が良く、安心・安全」、「風情溢れる景色、世界に誇れる歴史」
中には以下のような日本の課題を機会と捉えた意見もあり、頼もしく思えました。
「ありとあらゆる課題と問題のデパート」、「第一産業、地方課題、高齢化、少子化の面においてこれらに対抗できればロールモデルになれる」
木曜日:あなたのチャームを教えてください!(3章)
参加者の緊張が解けて、お互いに信頼感が生まれてきた4日目。「成功するためには必要な自分のチャーム」について答えてもらいました。
「自分と違う意見や感覚を聞いてめちゃくちゃ面白がれること」、「初対面の人ともしっかり話せるところ」、「常に笑顔なところ、人を助けたいと思うことができるところ」
「新しいことへの挑戦、目標達成に向けてのロジカルなアプローチ」、「包容力、粘り強さ」、「やり遂げる力」、「好奇心の強さ」、「人に助けてもらえるところ」
アンバサダーからは以下のようなユーモア溢れる意見もありました!これまで何度もオンラインミーティングで顔を合わせていましたが、実際に時間を共有する中で見えてきた新たな一面を知り、その成長と変化に驚いていたようです。
「真面目な顔をしてちょっと面白いことを言う」、「大人と子供を併せ持つ!」、「話が分かりやすい」、「一緒にご飯を食べるとご飯が美味しくなる」、「いつも明るいこと、「人当たりの柔らかさ」
いよいよ、夜の19時からイベントが始まります!高校の終業式で忙しい日々を送っていた高校生もお多い中、ラストスパートと言わんばかりに「データ✖️AIでやってみたい面白いこと」をテーマに沢山の意見を送ってくれました。
金曜日:データ✖️AIでやってみたいことは(1章)
「サッカーの戦術の動きをAIに覚えさせ、理想のサッカーチームを作る」、「法律などの難しい文章をやさしい日本語に翻訳できるツール」、「社会保障の効果のリアルタイムフィードバック」
「サッカーの戦術の動きをAIに覚えさせ、理想のサッカーチームを作る」、「カスタムメニューの最適の組み合わせを客ごとに提供」、「その日の気温と持っている服の特徴を考慮してレコメンド」、「自分好みの本を紹介」
「自分が今日必要な睡眠時間を知る」、「自分の生活の質をデータ化して改善」、「朝、スッキリ起きれるように頭の中をデータ化してゴールデンタイムに起こす」、「自分の疲れ具合やその日の気分に合わせてAIがスィーツを選んでくれる」
「近い将来、こんなことが出来るようになったら.....」と考えるとワクワクします!
以上の通り、オープンラインチャットにはすべての高校生が参加をしてくれたこともあり大盛況でした!運営側の懸念点でもあったキャンセルも杞憂に終わり、大成功でした。
シリーズ②では、3日間のイベントの様子を紹介します。お楽しみに!!
執筆: 岡村さとみ
編集:Chuck Matsunaga
運営を一緒にお手伝いしてくれる方、5期アンバサダー養成講座の応募、受付中です!下記よりご応募ください。
第5期『シン・ニホン』アンバサダー養成講座
オンラインZOOM開催 一般的な読書会形式ではなく、今後の読書会を開催するのに必要なスキルである問い立て→ディスカッションが中心です。
毎週木曜日21:00〜23:00
第0回 6月3日
第1回 6月10日
第2回 6月17日
第3回 6月24日
第4回 7月1日
第5回 7月8日
第6回 7月15日
最終回 7月29日
アンバサダーズコミュニティとは
「残すに値する未来を創る」
『シン・ニホン』で投げかけられた著者のメッセージに賛同し、未来を創る動きの総量を増やすため、『シン・ニホン』の読書会を主宰する。それが、『シン・ニホン』アンバサダーです。
『シン・ニホン』アンバサダーは、アンバサダー養成講座プログラムを修了し、アンバサダーの名を冠して『シン・ニホン』の読書会を主宰することを認定されています。
運営母体は当初は出版社であるNewsPicksパブリッシングでしたが、2020年12月より、アンバサダーが立ち上げた任意団体『シン・ニホン』アンバサダーズコミュニティに。現在は第1期から第4期メンバー、81名が所属しています。