人事ポリシー/バリューをみんなで作った軌跡
こんにちは! @ShinjiTakenaka です。
最近、全社を巻き込みながら人事ポリシーやバリューをアップデートしたのですが、これまでの軌跡も含めてまとめていきたいと思います!
スタートアップにおける採用では、スキルよりもバリューフィットである等いろんなことが言われますが、それについても触れていきたいと思います。
1. そもそも人事ポリシーって何?
みなさん、人事ポリシーって見たこと/聞いたことはありますか?
人事ポリシーとは、企業の大きさにかかわらず定めているポリシーで以下の観点について整理されているものです。
企業のビジョン・ミッションを実現することを目的に
組織や経営者が人に関する向き合い方/持つべき価値観を定めたもので
「人事」を考える上で、一番重要になる方針
人事ポリシーは、外部環境の変化に左右されず、こうしていく!こうありたい!という基本的な方針となります。
2. なぜ人事ポリシーを作ったのか?
弊社LX DESIGNはまだまだ成長途中のスタートアップです。
だからこそ、まだまだ正社員<<業務委託という割合になっています。
でも、弊社の場合は業務委託といっても、すごくカルチャーフィットを求めています。何ならエントリーの段階でバリューやビジョン・ミッションについてどう捉えているかを書いてもらいます。
こうなった背景には、過去にスキルや経験のみで業務委託の人に参画してもらったときに、人事ポリシーに反した行動が出始め、結果的に組織に良くないインパクトを感じた事例があったからです。
だからこそ、きちんと事業の両輪である人事の大原則となる考え方を作るのが大事だよね!となり、このポリシーを作りました。
あと、これから事業を拡大していく上で、人に関する価値基準を今から明文化しておくことこそが採用面においても大事だと考えたからです。
こうして出来たのがこちらになります!
3. 人事ポリシーを作ってみての変化
さて、実際人事ポリシーを作ってみて何が変わったのでしょうか?
結果的に、メンバー一人ひとりが、このポリシーに照らして動くようになりました!
例えば、採用の場面でも、「人事ポリシーに照らしてみると、xxxが違う気がするよね」とか社内のフィードバックサイクルでも「それって人事ポリシーに反してない?」などの会話が自然と広まっていきました。
これは、人事としても嬉しい話ですね!
こうやって、みんなにとっての「人」に向き合う羅針盤があるって大事だなぁと改めて思います。そうすることで、暗黙の理解(暗黙知)から見える化された理解(形式知)になっていると思います。
言葉にするって本当大事だと思います!
4. バリューと人事ポリシーはどう関係しているか?
一方、スタートアップではよく行動指針であるバリューについても言及されることが多いと思います。
ちなみに、バリューとは次を意味するものだと考えています。
ビジョン・ミッションを目指す上で
メンバー一人ひとりが常日頃から意識するべき行動指針
つまり、仕事をする上での日々の心構えや、チームとの関係性の中で期待する考え方/行動だと理解しています。
だからこそ、その期待とのギャップがある/ないを評価に反映しているスタートアップも多いですよね。
ちなみに、弊社では3つのバリューが存在しています。(このバリューの導出過程についてはまた別途noteで記載できればと思います!)
ALL LX
オープンマインド
走りきる
みんなこのバリューが大好きで、日々のSlackでもこれらのバリュースタンプでいっぱい溢れてます(笑)
さて、このバリューと人事ポリシーの関係ですが、一体どのような関係があるのでしょうか?上記で説明してきたとおり、とても密接に関係しています。
つまり、人事ポリシーはすべての基礎となる土台の「人」に関する価値観で、バリューは人事ポリシーを前提にし、さらに日々ビジョン・ミッションを実現する上で意識すべき行動のための指針なわけです。
イメージでいうと、ピラミッドの土台にあるのが「人事ポリシー」、それをもとにした上の段が「バリュー」。そして、その先にビジョンの実現がある感覚です。
5. 約1年振りに人事ポリシーとバリューを見直した
こうして、人事ポリシーとバリューを明確に社内外含め、見える化・言語化してから1年が経ち、今回人事チームが中心となり見直しをしました。
具体的なステップは次のとおりです。
経営会議で人事ポリシー/バリューについて言語化したものを改めて確認
修正したい、あるいは新たに追加/削除したいものがないかをヒアリング
人事のマネジメント会議で2.の内容をフィードバック
フィードバッックをもとに、人事としての素案をドラフト・全社に展開
全社からのフィードバックを募集
フィードバックをもとに社内の全体会で作成過程なども含め共有
全社で合意
(今後)採用デックへ反映
一番大事にしたのは、全社を巻き込むこと、つまり誰からでも声をあげやすい仕組みを入れることです。経営陣のみで作り、全社に展開することは時間的には良いかもしれませんがみんなの納得を得られるとは限りません。
だからこそ、みんなと一緒に作りたい
LX DESIGNは、業務委託・正社員関係なく、すべての人が200%本気で向き合ってくれています。
前回のnoteでICCについて触れましたが、本当に多くの方から「いいチームだねぇ」と言っていただきました。また、それ以外でのアクセラなどでの集まりでもほぼ確実に言っていただきます。
それくらいチーム作りにコミットすることこそが、組織・事業の成長につながると考えています!
みなさんの組織・チームではいかがですか?
6. 人がいるから事業を創ることができる
最近、経営者の方と話す機会が増えたのですが、多くの人が人の悩みについて言及されます。
一つご紹介したいことわざがあります。
みんな一人ひとり多様な価値観があるからこそ、その個性を大事に、でも大事にしたい価値観や行動指針が人事ポリシーやバリューだと私は思います。
このnoteが少しでも誰かの役に立てたなら幸いです!