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2024年5月の記事一覧
充分ではない(短編怪談)
祖母と私はともに霊感らしきものがあった。
あくまでそれは「らしき」ものだった。
例えば道を歩く血まみれの女性の幽霊が見えたりとか、首のない青年が駅のホームで頭を探していたりとか、そういう光景が見えるわけではない。
どことなく、あそこに行ってはいけない気がするとか、今日は大事な電話(だいたいの場合は悪い知らせ)がくるから外出しない方がいいとか、そういうことが分かるだけだ。
じゃあどうすればい