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何でか分かる?という問いかけが苦しめてしまうこと
こんにちは守屋です。
先日、プロフェッショナル 仕事の流儀「バレーボール全日本女子監督・中田久美」が放送されました。その中で中田監督は日本代表のメンバーに何度も問いかけるシーンがありました。
「何を考えてトスしたの?」
「なんで出来ないか分かる?」
「なんでこうやって言われているか分かる?」
「なんでコースにスパイクを打つの?」
「なんで?」の問いかけに必要な導くための補助
具体的な指示を出さず「なんで」を問い続ける。番組の中で選手達に問いかける背景には選手に「やらされている」のではなく「自分達がやっている」という自覚をもって取り組んで欲しいというメッセージがあると語られていました。
「答えを人に求めるんじゃなくて、自分で答えを探してもらいたい」
「自分で考え、ダメな自分だったり壁にぶつかりながらもやっぱり乗り越えていく、指示を待っている選手はケンカできないですよ」
東京オリンピックまで残り2年という期間で、お家芸であった女子バレーの再起を託された中田監督の苦労は計り知れないものでしょう。
メンバーの年齢構成を調べてみたところ、荒木選手が最年長で34歳、最年少で中川選手が18歳。平均では26歳~27歳くらいです。(2018年度全日本女子チーム 選手・監督・スタッフ)
バレーに特段詳しいわけではありませんが、年齢的にも「叱咤してやる気に火がつく」という経験を幾度となく乗り越えてきた世代ではないように感じます。
これは社会でも同じように、40代の根性論(または厳しい上下関係・体育会気質)を経験してきた世代と、20代が見て触れてきたものは全く異なるはずです。「なんでこうしたの?」「なんでここに打ったの?」という問いかけを通して、選手からの反応(考えと答え)が欲しいと感じることは良くある話です。
それはサッカーの指導者が子供に教えるとき、会社で上司が部下に自分自身で問題を気付いて欲しいときに使われる常套句でもあるからです。
自分自身も一時期、部下に対して言っていました。
「なんで呼び出されたか分かる?」
「どうして結果が出ないか分かる?」
と、分からないからこそ苦しんでいる部下に対してさらに苦しめるような態度を取っていました。あの時、本当に必要だったのは問いかける前に答えとなる道しるべまで誘導してあげることだと気付きました。
人それぞれ、価値観も違えば感じ方や捉え方、成長速度も異なります。自分の経験に基づいて問いかける行為は自分が楽しようとしている表れではないでしょうか。
本当に相手の成長を願い、チームの為を想うのであれば問いかける一つ一つが選手を見て考えなければいけないはずです。
同じ言葉であっても響く人、響かない人がいるのは当然のことであり全員に同じ言葉、行動を促すことは指導する立場の人間のエゴに繋がる可能性があります。
中田監督には女子バレー界を再起するため、計り知れないプレッシャーと戦っているはずです。
自分自身、今回の放送で感じたことは放送の意図とは少し異なる部分でしたが、改めて選手やスタッフに問いかける際の質や補助の重要性。もっと一人ひとりを見て、適切な言葉を投げかけることが必要だという学びがありました。
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